社会のデジタル変革に関し関係者と意見交換する、岸田文雄首相(左)と河野太郎デジタル相=7月27日午後、福岡市中央区(代表撮影)岸田文雄首相が来年秋に現行の健康保険証を廃止してマイナンバーカードに一体化する方針について、当初、官邸内で検討した廃止時期の延期を見送った背景には、加藤勝信厚生労働相と河野太郎デジタル相の激しい反対があった。首相は加藤氏らの意向を無視して廃止延期を断行しても混乱を招くと判断した形だ。ただ、マイナ保険証と資格確認書を併用する方針には多額の費用がかかるだけに、さらなる批判を浴びる可能性もある。 マイナ保険証のトラブルが相次ぎ、国民の不信感が高まる中、官邸側は7月下旬の段階で、廃止時期を延期し、当面は現行の健康保険証との併用を認める案を検討していた。首相周辺は「国民の理解が広がらない状態で廃止に突っ込んでもダメだ」と語っていた。 これに待ったをかけたのが加藤氏と河野氏だ。
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