川勝平太知事の辞任に伴う静岡県知事選は26日、投開票され、立憲民主、国民民主両党が推薦した無所属新人の元浜松市長、鈴木康友氏(66)が、自民党が推薦した無所属新人の元副知事、大村慎一氏(60)ら5人をやぶり、初当選した。 自民党は、派閥裏金事件や岸田文雄首相の政治姿勢への逆風もあって、当初から苦戦を強いられ、大村氏は劣勢が伝えられた。ただ終盤にかけて鈴木氏を猛追して差は縮まり、最後は大接戦になったが、最終的に及ばなかった。 【写真】静岡県知事選で落選が決まり、敗戦の弁を述べる大村慎一氏 裏金事件で国民の信用を失った自民党は、2月の保守王国・群馬の前橋市長選で推薦した現職が無所属新人に敗れた。4月の衆院3補選は全敗し、今月19日の小田原市長選でも推薦した現職が敗れるなど、国政、地方選ともに勝てない事態が続いているが、今回も敗れたことで「連敗スパイラル」が止まらず、自民党、岸田首相にとっては深