ブックマーク / syukan-anko.hatenablog.jp (13)

  • 信長の影、熱田神宮の上生菓子 - 週刊あんこ

    NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で染谷将太演じる織田信長が予想に反して、いい。登場するまでは完全にミスキャストだと思っていたが、次の瞬間何をするかわからない、スリリングな雰囲気をよく出している。人も役者も見かけによらぬもの、と改めて反省する。 その信長ゆかりの熱田神宮で、意外なあんこに出会った。 蔵造りのきよめ家で、有名なきよめを買い求め、その足で神宮駅前にある喫茶部「喜与女茶寮(きよめさりょう)」へ。あわよくば、コーヒーでも飲みながら、ここで賞味しようと思った。 ふとメニューを見ると、「抹茶セット(生菓子1個付き 税込み570円)が目に飛び込んできた。 この「飛び込む」という感覚は信長的だと思う(ホントかよ)。 手書きの生菓子は6種類あり、その中で今年の干支(えと)にちなんだ「干支 子(ね)」を選んだ。 丹波大納言小豆の艶やかな粒あんを上質の羽二重で包んだ上生菓子で、奥ゆかしいふ

    信長の影、熱田神宮の上生菓子 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2020/03/26
  • 足利の驚き、五代目の豆大福 - 週刊あんこ

    あんこ旅には思わぬ発見がある。 それがローカルであればあるほど喜びも倍増する。 今回は関東の古都・足利で見つけた絶品豆大福を書きたい。 百の言葉より、とにかく見ていただきたい。 メーンスポット、足利学校や国宝・鑁阿寺(ばんなじ)から歩いて5分ほどの場所にひっそりと暖簾を下げる、「上州屋店」(じょうしゅうやもちてん)。平日なので人通りは少ない。たまたま午後3時過ぎに、軽い気持ちで入ってみた。 豆大福やだんご、粟などの文字が見えたが、ほとんどきれいになくなっていた(大福だけが少し残っていた)。 申し訳なさそうに「午前中ならあるんですけど、今日は売り切れてしまって」と五代目の奥さん。板場の奥で五代目店主が仕込みをしている姿が見えた。いい職人の気配。杵のつき機も見えた。 これはシンプルな地味系だが、ひょっとして凄い店ではないか? 後日、出直すことにした。約1週間後、午前10時に再び暖簾をくぐ

    足利の驚き、五代目の豆大福 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2020/01/23
  • 寅さんも仰天?漬物屋の「巨大いちご大福」 - 週刊あんこ

    いちご大福のおいしい季節だが、「ン?」と目が点になる、ちょっと驚きのいちご大福と出会ってしまった。 「男はつらいよ」の舞台、柴又帝釈天参道でのこと。漬物と和菓子の老舗「い志ゐ(いしい)」の前で「フーテンどら焼き」(税込み1個200円)に好奇心がむくむく。 ある種の観光地のノリ、と軽く考えて、それを2個だけ買い求めてから、ふと視線を移すと、不思議系特大のいちご大福と目が合ってしまった。サイズは並と特大。 これはスゴ! 「野菜ソムリエのいちご大福」(特大 税込み460円)と手書き表記してあった。 数秒ほどニラメッコしてしまった。 「い志ゐ」は創業が文久2年(1862年)。元々は呉服屋で、店の常連客などにお茶と一緒に漬物や和菓子を出していて、それが評判を呼んだという。 3代目のときに漬物屋を始め、京都の「仙太郎」で修業した4代目が和菓子も始めたという面白い歴史を持っている。 呉服→漬物→和菓子。

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    HamUsa 2020/01/16
  • 東京vs福井「冬の水ようかん」 - 週刊あんこ

    水ようかんは夏に楽しむもの、とは限らない。 福井などでは、こたつに入って、冷たい水ようかんを楽しむ風習があるし、秩父にも明治・大正から「黒糖水ようかん」を細々と作り続けている店がある。 とはいえ、一般的には冬の水ようかんは極めて珍しい。 寒風のなか、8代将軍・徳川吉宗ゆかりの飛鳥山公園周辺をブラ歩き中に、古い甘味処で面白い水ようかんと出会った。たまたま見つけた不思議系の水ようかん。 それがこれ。 寒夜に小さなお月様がぼんやり浮かんでいるようだな、というのが第一印象だった。 王子稲荷神社から近い「石鍋商店(いしなべしょうてん)」の「音無しの雫(おとなしのしずく)」である。ネーミングがちょっと凝りすぎ(?)・・・だが、生菓子の伝統からは外れていない。 ここは久寿(くずもち)でも知られる老舗でもある。創業が明治20年(1888年)で、もともとは寒天なども売るこんにゃく屋さんだったらしい。 たま

    東京vs福井「冬の水ようかん」 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2020/01/09
    美味しそうです!
  • 「あんこの5G」食べ比べ - 週刊あんこ

    6年ほど前のこと、雑誌「ブルータス」のあんこ特集で、たまたま備中白小豆を使った見事な白い羊羹を紹介していた。 希少な「白いダイヤ」備中白小豆を使った羊羹なんて聞いたことがない。 大阪・北浜の老舗和菓子屋「菊壽堂義信(きくじゅどうよしのぶ」の逸品だった。 そのことをすっかり忘れていたが、京都に行った際に、甘い夢の記憶がよみがえり、北浜まで足を延ばした。 だが、シーズン少し前で、ゲットすることができなかった。 救う神あり。目の前に強力なピンチヒッターが現れた。 それがこれ。5種類のあんこの塊「高麗(こうらいもち)」(税込み750円)。私流に表現すると、5Gあんこ(笑)。GはグレイトのG。 「菊壽堂義信」は創業が江戸時代初期で、現在は17代目というスーパー老舗。18代目の息子さんも生菓子作りに励んでいる。大阪大空襲などで古文書が紛失し、残っているのは天保年間からの記録のみという。 清楚な店構え

    「あんこの5G」食べ比べ - 週刊あんこ
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    HamUsa 2019/12/26
    ねり具合がキメが細かくて滑らかで美味しそうですね
  • 120年前の「元祖栗羊羹」の味 - 週刊あんこ

    今回は渋く、地味~に行きたい。ようくわん、の話(笑)。 寒天を使った「煉り羊羹(ねりようかん)」が初めて登場したのは、寛政年間(1789~1801年)といわれる(別の説もある)。 江戸・日町で喜太郎(「紅谷志津摩=べにやしづま」初代?)という人物が作り上げ、一躍評判になったようだ。それまでは蒸し羊羹が羊羹の主流だった。 さて、では今が旬の「栗羊羹」(くりようかん)の元祖ってどこ? 今回取り上げるのは、その元祖栗羊羹でも知る人ぞ知る、あの千葉・成田山参道に店を構える「米屋(よねや)総舗」である。ちなみに「元祖栗蒸し羊羹」は並びにある「米分(よねぶん)店)」と言われる。煉りと蒸しの違いだが、ここは少しややこしい。 その元祖栗羊羹(煉り羊羹)がこれ。タイムスリップして、いきなり目の前に現れた・・・そんな気分。 米屋の創業は明治32年(1899年)。現在は6代目。約20年前、創業百年を記

    120年前の「元祖栗羊羹」の味 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2019/12/19
    伝統の味、美味しそうです!
  • 不思議系「あんみつドーナツ」 - 週刊あんこ

    忘年会の帰り、不思議なドーナツパンに出会った。 大正7年創業、東京・池袋界隈では知らない人はいない? 「タカセ池袋店」でのこと。 1階がベーカリーと洋菓子で、2階は喫茶店、3階はレストラン、9階がラウンジというどこか懐かしいレトロなタカセビルの前を通ったとき、自家製あん使用「あんパン」の文字が目に入った。 以前、パン好きイラストレーターの友人が、ここのあんパンが「懐かしくて、涙が出るほど美味い」と言ってたことを思い出した。うつ病気味の、40過ぎても独身の、針金のように痩せた男だった。個性的なイラストが面白かったので、何度か一緒に仕事をしたが、最後まで心を開くまでにはいかなかった。 時間がクロスする。 ついつい惹かれるようにパンコーナーに行くと、「北海道産小豆使用、自家製あん」の表記とともに、あんこを使った美味そうなパンが5~6種類、私に向けて甘いレーザービームを送ってきた。 どれにしよう

    不思議系「あんみつドーナツ」 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2019/12/12
    ヤバそうなあんみつドーナツ!!めっちゃ美味しそうです!
  • 赤門前のヘビー級「栗蒸し羊羹」 - 週刊あんこ

    栗蒸し羊羹(くりむしようかん)のメチャ美味しい季節、である。 これまで上質の味わいの栗蒸し羊羹をいくつかべてきたつもりだが、今回のものは大相撲で言うと「東のはみだし大関級」(なんてありかな)、ボクシングやプロレスに例えると、「ヘビー級ランカー」ではないだろうか。 洗練というより、晩秋の紅葉を背景にそのまんまずっしりと押し出てきたような感じ。 とにかく見ていただきたい。 風流な竹皮など入る余地もない。 デカすぎて、竹皮では収まらない(?)ので、サランラップで包まれたそのお姿は、ついボブ・サップを連想してしまったほど。栗入りのボブ・サップ(ハズしてるかも?) 東大赤門前に暖簾を下げる「御菓子処 扇屋(おおぎや)」の逸品。1棹が1500円(税込み)。 季節の生菓子やカステーラでも知られた店である。創業が昭和25年(1950年)。当主は2代目。3代目も修業中とか。 家に持ち帰って、翌日の賞味とな

    赤門前のヘビー級「栗蒸し羊羹」 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2019/12/05
    凄いですね!ボブサップに例えるのも間違ってないボリュームです!
  • 超レア、丸ごと「生いちじく大福」 - 週刊あんこ

    いちご大福の登場以来、新しいフルーツ大福が次々と誕生しているが、これはちょっと珍しいフルーツ大福だと思う。 超レアと言ってもいいんじゃないかな。 それがこれ。 いちじくを丸ごと一個使った「生いちじく大福」である。 どないでっか、このド迫力。フルーツ大福の王様、とついひれ伏したくなる。 「埼玉にすごい大福があるよ」 あんこネットワークからの情報で、足を運んでみた。その結果の甘い出会い。 作っているのは創業が昭和22年(1947年)の「いちじく菓庵 美よ志(みよし)」。武家最中やいちじくケーキなどでも知られる和菓子屋さん。 きれいに包装されて、一個280円(税込み)なり。上生菓子も並んでいる。 自宅に持ち帰って、賞味となった。 淡緑色の紙包みを取ると、直径6センチほどの大きな球形の大福が現れた。 粉がたっぷりかかっていた。 手に持つとズシリと重い。 熱いお茶を入れ、気持ちを落ち着けてから、包

    超レア、丸ごと「生いちじく大福」 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2019/11/08
    まるごと入ったいちじく始めて見ました!甘くて美味しそうですね!
  • 老舗「冷凍きんつば」の舌妙 - 週刊あんこ

    地味系の驚き、というのもある。 この「冷凍きんつば」である。 小江戸・栃木市の御菓子司「松屋(まつや)」を訪ねたときのこと。 ここは創業が江戸時代前期、延宝元年(1673年)という、関東でも有数の古い和菓子屋さん。タイムスリップしたような店構え。 上生菓子やどら焼き、黒羊羹、カステイラなどが並ぶなか、ショーケースの中に「冷凍きんつば」の文字を見つけた。税込み1個162円なり。 ン? 冷凍きんつばだって? 目をこすったが、確かに「冷凍」の文字。和菓子の頭にわざわざ「冷凍」を付けるなんて、おかしすぎる。普通はあり得ない。 冷凍=まずい、そう言ってるのと同じではないか。 随分と和菓子屋巡りをしてきたが、老舗、それも超の付く老舗で、「冷凍きんつば」を売りにしているのは初めてのこと。 たまたま店にいた14代目(これも驚き)が考案したもので、「冷凍しても味が変わらないんですよ。解凍して溶けかかった頃が

    老舗「冷凍きんつば」の舌妙 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2019/09/06
    きんつばの冷凍!始めて聞きました!暑い夏には持って来いのスイーツになりそうですね( ^ω^ )
  • 8代続く奇跡の「本煉り羊羹」 - 週刊あんこ

    百の言葉より、まずはこのお姿を見てほしい。 江戸時代からタイムスリップして抜け出てきたような煉り羊羹(ほんねりようかん)。 渋い竹皮に包まれ、それを取ると、表面が白く糖化した羊羹が現れた。 表面のひびが手づくりの重みと歴史を周囲に放射しているよう。 これは凄いなあ。 あの小城羊羹も位負けしそう。小城羊羹は明治からだが、それよりも古い。 妙なたとえだが、初めてシーラカンスを見た時のような驚きとときめきがきらきらと押し寄せてきた。 幻の江戸羊羹を探し求めて、日光や京都、佐賀・小城市や富山市まで足を延ばし、東北の城下町・二松でとうとう出会った。そんな感じ。奥の細道は奥が深い。 弘化2年(1845年)創業、明治維新前までは二松藩主・丹羽家の御用菓子司として、東北に名をとどろかせていた「玉嶋屋(たましまや)」である。 現在8代目。 何が凄いか? 江戸時代のつくり方をほとんどそのまま一子相伝で受

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    HamUsa 2019/08/29
    めっちゃ楽しそうですね!羊羹はフォークではなく黒文字で頂いた方が美味しさが増しますね!
  • 奇跡?丹波大納言入り羊羹 - 週刊あんこ

    あんこ旅の途中で、ちょっと驚きの練り羊羹に出会った。 武田信玄ゆかりの地、山梨・甲府でのこと。 創業が天保3年(1832年)の老舗「松林軒 豊嶋家(しょうりんけん とよしまや)」の暖簾をくぐったところ、「今昔きんつば」や饅頭、上生菓子がキラキラと光っていた(ように見えた)。 店構えといい、店内の佇まいといい、いい和菓子屋さん共通の匂い。 そこに丹波大納言入りの「小豆練り羊羹」(1棹 税込み1400円)のお姿(後光が刺していたかもしれない)。 こ、これは。 お盆に向けて、このシーズンだけ作られている、きわめてレアな練り羊羹だとわかった。 二日後に自宅で賞味となった。 竹皮に包まれ、さらにビニールでくるまれていた。丁寧なこだわり方。 取ると、銀紙の台の上に見事な小倉色の練り羊羹が現れた。 生羊羹のような、テカリ。蜜の気配。 大納言小豆が点々と、星座のように練り羊羹の中に閉じ込められていた。 長

    奇跡?丹波大納言入り羊羹 - 週刊あんこ
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    HamUsa 2019/07/25
  • 芭蕉より山寺の塩きんつば - 週刊あんこ

    あんこ旅の途中で見つけたのがこれ。 当たりの出会い? も歩けばあんこに当たる。 山形・山寺の参道入り口にある「商正堂(しょうせいどう)」の「金つば」(1個 税込み170円)。 四角ではなく、江戸時代から続く元々の形、丸い金つばである。日橋の老舗「榮太樓(えいたろう)」の「名代金鍔(なだいきんつば)」とほとんど同じ形。 これは想定外の場所でシーラカンスに出会ってしまったようなもの、と言いたくなる。ちょっとオーバーかな? でもまあそれに近い感覚。 「商正堂」は山寺御用達の和菓子屋さんで、創業約百年になる。敷居はそう高くはない。 たまたま金つばを焼いていた3代目の鮮やかな手つきに見惚れていると、女性店員さんがお茶を出してくれた。 ジャンボ焼きまんじゅうやここの名物「もろこし」(小豆の粉と砂糖で作った焼き菓子)をお土産に買ったものの、どうしても「金つば」が気になった。 とにかく見ていただきたい

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    HamUsa 2019/07/18
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