大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺したのはいじめが原因として、男子の両親が市や同級生などに損害賠償を求めた訴訟について、市の澤村憲次教育長は13日午前、市役所で記者会見し、「訴訟は続けたい」と明言した。越直美市長は和解の意向を示しており、市と市教委で、正反対の見解が示された。17日に大津地裁で第2回口頭弁論が開かれる。 訴訟を続ける理由について、澤村教育長は「学校については(市教委が)一定の調査をしたが、本人や家庭のことも明らかにされていくべきだ」と説明した。 全校生徒を対象として実施した学校のアンケートなどをもとに市教委が一定の調査をしたため、ほかの要因についても検討すべきだとの考えを示した。 澤村教育長は12日の記者会見では、自殺の原因ついて「いじめがその一つになるとは考えられる」と述べ、初めていじめと関連する可能性を認めた。ただ、「家庭などさまざ