ミャンマーの少数民族、ロヒンギャの人たちなどの人身売買に関与した疑いで、タイ陸軍の高官が逮捕され、タイの社会で強い影響力を持つ軍から、この問題で逮捕者が出たことに波紋が広がっています。 こうしたなか、タイ陸軍のマナス中将が3日、バンコクの警察に出頭し、人身売買や被害者の拘束などに関与した疑いで逮捕されました。 マナス中将は、マレーシアへの密入国ルートになっているタイ南部で、長年にわたって軍の重要なポストを歴任しており、警察は人身売買組織の関係者から送金を受けていた記録などを押収したということです。 このため、マナス中将は人身売買を黙認し、その見返りに人身売買組織側から金を受け取っていたものとみられ、タイの社会で強い影響力を持つ軍から逮捕者が出たことに波紋が広がっています。