原爆投下から70年余りがたち被爆の実態を次の世代にどう伝えていくのかが課題となる中、広島市の原爆資料館の本館が、展示の内容や方法を28年ぶりに大幅に見直し、リニューアルオープンしました。 原爆資料館では、関係者が出席して記念の式典が開かれ、広島市の松井市長が「核兵器のない世界の実現を願う広島の心を社会の共通の価値観にしていくという役割をこれまで以上に果たしていきたい」と述べました。 原爆投下から10年後の昭和30年に開館した広島市の原爆資料館の本館は、おととしから閉館して耐震化などの改修工事が行われ、平成3年以来28年ぶりに展示の内容や方法が大幅に見直されました。 館内では、当時、爆心地周辺で人々が見た光景や、犠牲者一人一人がどのようにして亡くなったかなど、被爆の実態をこれまで以上に分かりやすく伝えようと、亡くなった子どもたちの衣服など、実物を中心にする形で数多くの遺品が展示されています。