この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた 作者: ルイスダートネル,東郷えりか出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/06/16メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 「文明のつくりかた」とあるが、本書は「シヴィライゼーション」のような、一から文明を作る話ではない。「この世界が消えたあとの」なので、今我々が持っている技術は残したまま、少数の人類が生き残ったと仮定して科学文明をどう再建するかという話だ。 そもそもそれってどういうシチュエーション?と思うだろうが、例えば戦争、小惑星衝突、大災害など様々な可能性はある。そこについても、本書では感染性のウイルスで人類の大半が死滅、という状態が「最も理想的」という、ちょっと何言ってるの?的な設定を用いてはいる。 そんな「設定」のうえで進む本書の内容は、生き残った後のサバイバル術とも違う。少しはサバイバルのための知識も