都市化で起こる「気温の異変」とは?都市化は私たちが暮らす環境に多大なる変化をもたらしています。 よく知られているものの一つが「ヒートアイランド現象」でしょう。 これは都市部の気温が周辺の地域よりも高くなる現象を指します。 気温の分布図を描いてみると、高温域が都市部を中心に「島」のような形に分布することから「ヒートアイランド」と呼ばれるようになりました。 都会が暑くなる要因はアスファルトやコンクリートで街を覆っていることにあります。 農村部に広がる草地や森林、土壌、水田などは水を保持する力(保水力)が高いので、常に水分を蒸発させながら熱を消費しています。 そのおかげで、地表面から大気へ与えられる熱が少なくなり、気温の上昇が抑えられるのです。 Credit: canva 対照的に、都会のアスファルトやコンクリートは保水力がない上に熱しやすいので、夏場の日中などは表面温度が50〜60℃にも達しま