天皇陛下(第125代、御名ぎょめい・明仁あきひと)は30日、皇居・宮殿「松の間」で、「退位礼正殿たいいれいせいでんの儀」にお臨みになられた。 同儀式が行われるのは、江戸時代後期の光格こうかく天皇(第119代)以来202年ぶり。憲政史上では初。国民に広く知らせるため、憲法が定める天皇の国事行為として実施された。 皇后陛下や皇太子同妃両殿下ら成年皇族15人全員に加え、閣僚や衆参正副議長、最高裁長官、国会議員、都道府県知事や市町村長の代表ら294人が参列した。 退位礼正殿たいいれいせいでんの儀にお臨みになられる天皇陛下、原典:YouTube 午後5時、モーニング姿の天皇陛下は皇后陛下と共に「松の間」にご入室になられた。 侍従が皇位の証とされる三種の神器じんぎのうち天叢雲剣あまのむらくものつるぎの複製品と八尺瓊勾玉やさかにのまがたま、天皇の印「御璽ぎょじ」、国の印「国璽こくじ」を「案あん」と呼ばれ