久々に角田光代さんの本を購入してみました。 幼児を浴槽に落とし殺害した母親の裁判で補充裁判員となった里沙子。 自身も子供を育てている母親です。 なぜその母親は娘を殺害するに至ったのか。 裁判での夫や義母の話からその気持ちを読み解こうとする理沙子ですが、そのうち自分自身の境遇を彼女に重ね合わせていきます。 私は子育て経験がないので、わからないことが多いのですが、それでも読んでいて思ったのは、子育てってこんなに大変なんだな…ということ。 普通に子育てをするって全然当たり前なんかじゃない。 みんなすごい… 子供だから…って思っていても、自分の大事な子だって思っていても、毎日向き合っていると、きっとどうしようもなくイライラしたりすることもあると思います。 子供とはいえ人間対人間だし。 それを周りの家族や友達に相談したり、吐き出したりができればいいけど、それもできない環境だったらとてもとても辛いこと