ため息が出る性愛譚集。小説、詩歌、エッセイ、雑誌の連載からエロチックな描写をこれでもかとばかり集めている。男女の愛の営みをおおらかなまなざしで(ナマあたたかい目で?)評しており、この寸評が面白い… てか笑うと同時に思わずふりかえる。 なんと全部で208編の底本から採っている(読みながら数えた。煩悩+100!)。79歳のおばあちゃんから、17の牧歌少女まで、生々しい体位もシチュもキャラクターも、燃えも萌えも恥じらいも狂騒も、なんでもござれのエクストラヴァガンツァっ!著者の荒川洋治氏には、「エロス☆ウォッチャー」の称号を謹呈。 著者自身の経験に裏打ちされた(?)コメントがオモロい。例えば、開脚した「花」をポラロイドで撮影するさまを謳った詩を、こう評する。 花が「女性」である場合、こういう写真を撮らせてくれる若い女性はいない。が、若くないと、撮る人がいなくなるものである。 なお、この手の写真は、
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