私の住む富山にはテレビ朝日のキー局がありません。ですから森永卓郎という方のことはぜんぜん知りませんでした。とあるブログの書評をみて興味を持って読んでみたことです。なかなか個性的な趣味もお持ちのようです。他人のことは言えませんが。。 小泉首相は「改革のために失業者が増えるのはやむをえない」と言う。一国の総理がそんな「凶暴な」せりふを言うのを私は初めて聞いた。 これだけ庶民弾圧の政策を採れば、フランスなら必ずゼネストになるはずだ。 ところが、日本国民は「一揆」を起こすどころか、ひたすら痛みに耐え続けている。失業している人にハローワークの前でインタビューしても、「改革のためには痛みは必要なんですね」と答える。その「痛み」を受けているのは自分自身なのに、怒りをあらわにしない、追い詰められても無限に「痛み」に耐えようとするのだ。行き着く先は「死ぬまで」耐えてしまうのである。こんな不幸があるだろうか。