デジタル上でのやりとりが増え、人との触れ合いが希薄になっている今、リアルなコミュニケーションが生まれる場は貴重です。お店に何度も通ってくれる「おなじみ」はもちろん、初めて訪れるお客さんも、みんなで一緒にわいわい楽しみながら過ごせる――。そんなお店があれば、店主・お客さん双方にとって理想的かもしれません。 東京・駒沢にある「うどんスナック 松ト麦」は、まさにそんな理想に近い形のお店。使用する小麦品種を毎週変えて、食べ比べを楽しめる「週替わりうどんスナック」として営業しており、 「うどんが好き」という共通点を持ったお客さんが集まる場所です。週1日の間借り営業から独立して店舗を構え、当時から足しげく通う常連だけでなく、新規のお客さんもうどん話に花を咲かせます。 このお店の店主・井上こんさんは、生粋のうどん好きとして知られる人物です。年間約500杯を食べ歩く日々を過ごし、うどんライターとして数々の
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