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  • 本橋成一 映画へのメッセージ

    ぼくが初めてアルカジイ・ナボーキンさんに会ったのは1995年4月下旬のことだった。チェルノブイリ原発事故でもっとも汚染されたベトカ地区のバーブジェ村にひとりで暮らす、いわゆるサマショーロの老人である。 事故後、政府の指示で300人の村人はすべて移住したが、ナボーキンさんは頑として移住を拒否した。当時二頭だった乳牛は汚染のため買い手のないまま増え続け、そのとき27頭になっていた。「この牛たちに牛乳をもらって、自分で蒔いたじゃがいもをべているよ」 これが初対面のぼくへの、ナボーキンさんの最初の挨拶だった。その世話が大変になったことを除けば、彼の暮らしは事故前と何も変わっていない。それにしても、なぜあんな汚染された土地に、当たり前に住み続けられるのだろう。僕は何度か彼のところに通 ううちに、ある日どうして移住しないのかと聞いたのだった。 そのとき、老人はどうしてそんなことを聞くのか、という顔を

    Hi-Fi
    Hi-Fi 2011/03/22
    事故後、政府の指示で300人の村人はすべて移住したが、ナボーキンさんは頑として移住を拒否した。当時二頭だった乳牛は汚染のため買い手のないまま増え続け、そのとき27頭になっていた。
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