2010.05 空気も水もきれいな西東京・五日市に、手織物作家・真木千秋さんの工房はある。世界中を旅して糸に出会い、手で紡ぎ、草花の澄んだ色で美しく染めあげて、布を織る。竹林に守られるようなこの場所で、さまざまな物語を紡ぎながら、1枚の布になっていく その土地で感じた丁寧さ 東京・あきる野を巡りました 東京・あきる野で巡ったスポット 使うほどに馴染んでいく手織り物の優しさ 真木千秋さんが大切にするのは、暮らしの中から育まれる手織物。 染織のルーツを探して世界を旅する中で、そう気付かせてくれたのがインドだった。森に棲む野生の繭を摘み、自分たちが身につける衣服にしてきた人々。そして野生のシルクのいつまでも触れていたくなる心地よさ。そんなインドでの出会いをはじめ、真木さんの手織物には各地で見つけた自然の糸と伝統が活かされる。優しい風合いは使えば使うほどその人に馴染んで、やがて手放せないものに。