自衛隊に対する国民意識の変化を内閣府世論調査の結果の推移でたどった。 2018年1月調査では「良い印象」はほぼ横ばいであるが、「身近な人が自衛隊員になることに賛成」は70.4%から62.4%へとさらに下がった。これは、2018年2月のピョンチャン冬季五輪開会式への北朝鮮幹部参加や3月の米朝首脳会談の合意までは、北朝鮮による米本土を攻撃できる核・ミサイル開発をめぐって対立する米朝間で戦争勃発の可能性も感じられていたからである。 2015年1月調査では前回に比べて「良い印象」はほぼ横ばいであるが、「身近な人が自衛隊員になることに賛成」は72.5%から70.4%へと下がった。これは下にふれるように、安倍政権下で集団的自衛権の行使容認を閣議決定した影響と考えられる。 2012年2月調査では前回2009年1月に比べて、「良い印象」が80.9%から91.7%へとかなり上昇し、また「身近な人が自衛隊員に