小学校のころの俺の放課後は、ほとんどオナニーのためにあった。 中年になった今の劣等感や支配欲で濁った性欲ではなく、まぶしいほど純粋な性欲に漲っていた。 わくわくするような好奇心に突き動かされて、俺は早熟の天才としてオナニーの深みを探求していた。 正しいオナニーなど知らない俺は、本能でそれを会得しようとしていた。さながら芋虫が誰に教わることもなく蛹になるように。 だから、そこに「到達」したのはまだ精通前だった。 俺の家には小さなマッサージ器があった。 オナニーの道具で想像するような激しい振動をするものではなく、何かのおまけでもらったようなちゃちな振動をするだけの白いプラスチック製のマッサージ器だ。 マッサージ器と出会う前は、床に擦りつけるだけのオナニー原始人だった俺は、このマッサージ器を手に入れたことで飛躍的な進歩を遂げた。 スイッチをオンにしたマッサージ器をチンコの付け根に押し当て、そのま