ウクライナ情勢の不透明さなどを背景に、工業用などとして使われる希少金属の「パラジウム」の供給が滞るのではないかという懸念が高まり、東京商品取引所では24日、パラジウムの先物価格が12年11か月ぶりの高値となりました。 パラジウムは、自動車の排気ガスの抑制や銀歯など、工業用や医療用に使われる希少性の高い金属で、東京商品取引所によりますと、ロシアと南アフリカで、世界全体の生産の70%以上を占めています。 東京商品取引所では、24日朝方からパラジウムの先物に買い注文が集まり、取引価格は一時、連休前の20日の終値より118円高い1グラム=2627円まで上昇しました。 これは、取り引き時間中としては12年11か月ぶりの高値となります。 価格上昇の要因は、世界2位の生産国である南アフリカでストライキが起き、生産が不安定になっていることに加えて、ウクライナ情勢の不透明さからロシアに対する欧米の経済制裁が