高市総務相は17日、マイナンバーと金融機関の預貯金口座を連結する制度の義務化について、財務省と金融庁に検討を要請した。政府は、2021年の通常国会での共通番号制度関連法改正を視野に、20年中に具体策をまとめる方針だ。 18年1月に始まった現行制度では、本人の同意を条件に、預貯金口座とマイナンバーを連結できる。個人資産を正確に把握し、脱税や生活保護の不正受給などを防ぐ狙いだ。 ただ、顧客にマイナンバーの提供を依頼していない金融機関もあり、普及は進んでいない。国民の間には、国に個人資産を把握されることへの抵抗感もあり、義務化には反発も予想される。 高市氏は17日の記者会見で「義務化により、相続や災害発生時の預貯金引き出しの負担軽減ができるように検討をお願いした」と述べ、利便性向上にもつなげる考えを示した。
北海道の冬に欠かせない、ストーブ。 そのストーブの買い替え費用が生活保護費で認められないのは、憲法違反だ…札幌の50代の男性が市に支給するよう求めた裁判の初弁論がありました。 市は争う姿勢を示しました。 札幌市白石区に住む50代の男性です。 男性は心筋梗塞や狭心症などを患い、仕事を続けられなくなったため2013年から生活保護を受けています。 (男性)「ストーブなしで、北海道でひと冬ふた冬乗り切れる方はどれくらいいらっしゃるんでしょうか」 2017年12月、18年間つかっていた石油ポータブルストーブが油漏れを起こし故障。 札幌市に買い替えの費用を申請しましたが認められませんでした。 男性は生活費を切り詰めてストーブを購入しますが灯油代が払えず、温度を10度ほどに抑え、ダウンジャケットを着て寒さに耐え忍んでいたといいます。 (男性)「このまま発作が起きて死んじゃうのかなという想像もあった/暖房
「状況が変わったのは’13年頃。BMWから課されるノルマが過剰に増え始めたのです。本来、日本全国のディーラーを合わせても年間で販売可能な台数は3万5000台ほど。しかし、現在全国のディーラーに課されたノルマは計5万8000台。このギャップを埋めるため、ディーラーは月に何億円もかけてBMWの『新古車』を作らされるのです」 【画像】元ディーラーの横山氏が本誌に契約の実態を告発 ’17年9月末に高級輸入車・BMWの正規ディーラー契約を打ち切られた横山健治氏(63)は、切々とそう語った。 いま、車好きの間で密(ひそ)かに囁(ささや)かれている噂がある。「BMWの『新古車』が市場に溢(あふ)れ返っている」というものだ。 「新古車」とは、ディーラーが販売ノルマをクリアするために自ら購入した新車同然の車両のこと。運輸支局に所有者登録し、ナンバープレートが付いただけなので、走行距離がほぼ0㎞の場合も多い。
倉敷市真備町地区で戦後間もなく、県内の路上生活者を強制収容し、劣悪な環境下で70人以上の死亡につながった「県立岡田更生館」。当時、収容者に対する暴力や運営費の横領などで複数の職員らが有罪となった。岡山地検は、山陽新聞社の請求を受けて約70年前の裁判の確定記録を開示。ひもとくと過酷な実態が改めて浮かび上がった。 岡田更生館は戦禍で住居や肉親、仕事を失い、路上生活を余儀なくされた人たちの収容施設で、ピーク時で500人以上がいたとされる。栄養失調や私刑の横行、過剰収容といった環境下で、大人だけでなく子どもまでもが命を落とした。 1949年に報道で問題が発覚すると、運営に携わっていた職員らは相次いで起訴。同年から53年にかけて裁判が行われ、10人以上の有罪(最大で懲役1年)が確定した。 確定記録によると、主要な罪の一つは、収容者に対する暴行や傷害だ。ある職員は、更生館からの脱走に失敗して連れ戻され
国民の3人に1人が罹患し、経済にも悪影響を及ぼしている花粉症。その主原因のスギ花粉の飛散を防ぐ“救世主”となり得る新技術の開発が、神奈川から開花しそうだ。県が昨秋、花粉を飛ばす雄花を枯らせる神奈川由来の菌類を発見。国がその菌類を薬剤に活用する研究開発を進めている。実用化すれば数十年を要するとされる伐採や植え替えに代わる画期的な花粉症対策になりそうだ。 【写真でチェック】昨年9月に実施されたシドウィア菌の採取調査 県が発見した菌類は、スギの雄花に寄生して枯死させる「シドウィア菌」。雄花を枯らし、さらに周辺の雄花にも菌糸を広げる。枯死した雄花は開花しないため花粉が飛散しない一方、雄花以外には無害で木の生育に問題はない。この菌を薬剤として活用し、ヘリコプターやドローンによる空中散布などが可能になれば、即効性のある新たな花粉飛散防止策になるという。 これらの研究を進めている国の研究機関「森林総合研
勉強して進学して、働けば『クレヨンしんちゃん』の父・ヒロシのように家庭を持ち家を建て、ぜいたくは無理でも普通の大人になれると思っていたのに、どうもうまくいかない。そんなわだかまりを抱えさせられた30~40代の就職氷河期世代に対し、まだやり直せるという期待をこめて「しくじり世代」と名付けたのは、近著『ルポ 京アニを燃やした男』が話題の日野百草氏。今回は、若手声優との結婚を20年超にわたって夢見ているという派遣ITエンジニアの男性についてレポートする。 【写真】1990年東京ドームで大学入試 * * * 埼玉県春日部市の実家に両親と暮らす福田健人さん(仮名)とは埼玉の春日部駅に近いショッピングモールで落ち合い、行きつけだというモール内のインドカレー屋に向かった。福田さんは45歳、1974年生まれの団塊ジュニアだ。埼玉県内の私立高校から私立工業大学を卒業、現在は派遣のITエンジニアをしている。年
一獲千金を狙い手に汗握る恒例の「年末ジャンボ宝くじ」の抽せんが近づいている。ただ、近年は賞金の高額化が進む一方、宝くじ全体の売り上げは伸び悩む。さまざまな要因が指摘される中、宝くじを管轄する総務省(旧自治省)OBで選択式宝くじ「ナンバーズ」導入に関わった兵庫県の井戸敏三知事は「当たらないからだ」と苦言を呈した。昨年度の売り上げは3年ぶりに回復したものの、運営側は打開策を模索している。(尾崎豪一) 【写真】宝くじ当たる?!老若男女集うナゾのスポット ■抜本的な改革要求 「当たらないと言われている。当たる宝くじにしないといけない」 自治官僚時代にナンバーズの導入を進めた井戸知事は、11月中旬の定例会見でこう口火を切った。1等・前後賞合わせて賞金10億円の年末ジャンボなど宝くじの高額配当化に伴い当たり本数が減り、「当たらない」との批判が宝くじファンに広がっている、と指摘したのだ。5割に満たない宝
「お前は寄生虫だ」。かんぽ生命保険の不適切販売問題に関する特別調査委員会が18日公表した報告書では、営業目標(ノルマ)を達成できなかった社員へのパワハラが横行していた実態が明らかになった。成績至上主義で郵便局長が不適切行為を黙認していたほか、こうした営業手法を共有する勉強会まで開くなど、組織ぐるみと受け取られかねない実情も浮き彫りになった。 【図解】かんぽ生命の不適切契約問題(2019年7月) ノルマ未達者には「どう喝指導」が繰り返された。朝礼など他の社員がいる場でののしられ、その場で泣きだす女性社員もいたという。「土日休んで平気だったのかと詰問された」「部長から職場全員の前で謝罪させられ、精神的に追い詰められた」との証言も得られた。 調査では不適切営業で高い成績を挙げる社員を厚遇していたことも明らかになった。ある社員は「(好成績の)不適切販売は黙認され、局長は問題行為に気付いても注意でき
名古屋市は、大正時代に名古屋市内を走っていた蒸気機関車(SL)を、名古屋市科学館と白川公園に線路を敷いて走らせる方針を固めました。 あおなみ線をSLが実験走行してからおよそ7年。今度は、名古屋の白川公園をSLが走ることになりそうです。 走らせる計画なのは、1904年にドイツで製造され、大正時代には名古屋市内を走っていた蒸気機関車B6。名古屋市長は廃車となったB6をもう一度動くよう復元し、あおなみ線で走らせようと、3年前、調査のために大阪の工場に移していました。 しかし、復元には4億8000万円ほどかかることや、線路の整備が難しいことなどから、このB6モデルのSLをあおなみ線で走らせることは断念。一方、名古屋市科学館は、費用を4500万円で抑えられる車輪だけを動かす形での展示が現実的と考えていました。ところが… 「遊び心がないといかん、役人に」 (Q:年明けから設計、来年度着工?) 「それで
沢尻エリカ容疑者(33)が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことで、来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(1月5日スタート、毎週日曜後8・00)の現場も大混乱に陥った。初回放送から登場する重要な役どころだけに撮り直しや編集が事実上不可能な状態。16日に幹部が緊急で集まって対応を協議したが、先行きが見えない状況で関係者は「最悪中の最悪」と頭を抱えている。 【写真】12年ぶりグラビアで白の水着姿を披露した沢尻エリカ 沢尻容疑者の突然の逮捕劇にNHKに激震が走った。斎藤道三の娘・帰蝶で、後に織田信長の正室となる濃姫役。6月4日のクランクイン時から撮影に参加しており、出演シーンも多い。初回放送まで2カ月を切った段階で大枠の編集作業も完了しており、関係者は「ほぼ出ずっぱりなので、これから再編集するにしても時間がない。前半部分の十数話の撮影は終わっている。セットも別のものに造り直しているため、スケジュー
デジタルカメラ市場の縮小が止まらない。全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2018年のデジタルカメラ市場は絶頂期である10年の約30%規模まで縮小していることが分かった。19年は、さらに下回る可能性がある。 さらに細かくデータを見てみると、最も販売台数が多かった10年の販売台数を100.0とした際、18年の市場規模は30.2まで落ち込んでいる。19年は、10月までで21.2になっている。30.0を超えることはなさそうだ。カメラ映像機器工業会のデジタルカメラ統計でも、出荷台数が1億2146万3234台(10年)から1942万3371台(18年)へと減少し、約16.0%規模にまで落ち込んでいる。 カメラ大手2社の決算からも、デジタルカメラ市場の厳しい実情が見て取れる。キヤノンは、10月28日に発表した2019年12月期の業績見通しでイメージングシ
那覇市首里当蔵町の首里城正殿など主要7棟が焼失した火災で、那覇市消防局は7日、市銘苅の同消防局で記者会見した。電気系統設備が最も集中している正殿北東の部屋が出火場所とみており、その部屋の分電盤の床下配線と、分電盤側面のコンセントに取り付けられていた延長コードが見つかった。その両方に、溶融痕があったことを明らかにした。今後、消防研究センター(東京都)で出火原因との関連を鑑定する。一方、延長コードは今年2月から正殿内に取り付けられていたことも関係者への取材で分かった。 市消防によると、木造の正殿は燃え方が激しく、火の巡り方の検証が困難という。北東の部屋で火災原因の特定につながる唯一の痕跡は床下の配線と延長コードの2点だけだった。 溶融痕は周辺の火災熱によって配線の断面が溶けて球形上の塊ができるものだが、機器が出火した際にできる短絡痕である可能性もあるとした上で、山城達予防課長は「出火原因を特定
暗闇でも目が慣れると見えるようになるなどの「明暗順応」について、マウスを使ってメカニズムを解明したと、大阪大の研究チームが7日、欧州の分子生物学専門誌で発表した。明暗順応は生物にとって重要な機能だが、網膜の損傷や老化を招く一因にもなる。明暗順応を制御し、網膜を保護できる薬剤の開発を可能にする研究成果だ。 光を感じる網膜の視細胞の中では「トランスデューシンα(Tα)」というたんぱく質が移動し、明るさに応じて感度を調節することが知られている。暗い場所では感度が上がる結果、視細胞の変性や細胞死も引き起こし、視力低下や失明につながる病気の悪化など悪影響も及ぼす。しかし、感度調節の詳しいメカニズムは分かっていなかった。 研究チームは、Tαの移動に関わる分子を突き止め、この分子を作れないようにしたマウスで実験した。すると、暗い場所で目の感度が上がらない一方、強い光を当てても視細胞の死滅を通常のマウスの
金沢市内にある野球場の駐車場で車の中にマイナスドライバーを隠し持っていたとして、71歳の男が現行犯逮捕されました。 「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律違反」。この疑いで現行犯逮捕されたのは、金沢市内に住む71歳の無職の男です。 6日午前2時ごろ、巡回中の警察官が金沢市内にある野球場の駐車場に停車している不審な車を発見。車内を調べたところ、トランク内でマイナスドライバー1本が見つかりました。 このマイナスドライバーは、正当な理由がなく所持していると建物に侵入するために使用する「指定侵入工具」とみなされます。 警察は現場の状況などから男が所持していたマイナスドライバーを「指定侵入工具」と断定し、現行犯逮捕しました。 調べに対し男は「マイナスドライバーを持っていたことは認めるが、ガスライターの火力を調整するために持っていた」と容疑を一部否認しています。
2020年東京五輪のマラソンと競歩の札幌開催が正式決定した1日、札幌市内で報道陣の取材に応じた札幌市の秋元克広市長と鈴木直道知事に笑顔はなかった。「東京で準備してきた方の気持ちを考えると、大変重い決定だ」と口をそろえた2人。急転直下で決まった札幌開催で準備への不安だけでなく、「棚ぼた」を受けた形の札幌市に、批判が相次いでいるためだ。 【動画】男子は松本、女子は和久が優勝 北海道マラソン 「極めて異例。時間がない中で進めないと」。1日に札幌で行われた両自治体幹部による行政懇談会(道市懇)。秋元市長が鈴木知事にこう切り出すと、知事は「大会成功に向け、緊密に連携したい」と応じた。 本番まで9カ月。コース設定や警備、イベントとの調整や経費の負担など、課題は山ほどある。道市懇で知事と市長は、道と市が連携し、五輪への体制を強化することで一致したが、道側は「道財政は厳しく、負担は抑えたい」のが本音。市が
ちょっとしたことから乱れてしまう睡眠のリズム。 その要因のひとつになるのが「夜勤」だろう。夜勤手当や割増賃金、明け休みなど悪いことばかりではないが、日勤時の睡眠のタイミングとずれてしまい、規則正しい生活を送ることはどうしても難しくなる。 【画像】日勤と夜勤の生活リズム・疲労の違い そんなデメリットがある夜勤だが、実際の労働現場には具体的にどんな影響が出てくるのだろうか。 編集部が夜勤経験者に聞いたところ、誰もが心身の疲労を口に。「夜勤後は必ずお腹を壊すようになった」(30代男性)、「体が重かったり、帰宅後に仮眠してもその後に疲れが来る」(20代女性)などと、体調が崩れるきっかけにもなっていた。 その一方で、明け休みの過ごし方は人それぞれ。「帰ると夕方まで眠ってしまう」(20代男性)、「仮眠後に夕食を取り、お風呂に入ってまた眠る」(30代女性)などと、帰宅後に仮眠する人が多かったが、「日勤の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く