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ブックマーク / neue.cc (21)

  • neue cc - csbindgen - C#のためのネイティブコード呼び出し自動生成、或いはC#からのネイティブコード呼び出しの現代的手法について

    ネイティブコードとC#を透過的に接続するために、RustのFFIからC#のDllImportコードを自動生成するライブラリを作成し、公開しました。Cysharp初のRustライブラリです!先週にプレビューを出していましたが、しっかりした機能強化とReadMeの充実をして正式公開、です! Cysharp/csbindgen crates.io/crates/csbindgen めちゃくちゃスムーズにネイティブコードがC#から呼べるようになります。すごい簡単に。超便利。こりゃもうばんばんネイティブコード書きたくなりますね……!ただし書くコードはRustのみ対応です。いや、別にRustでいいでしょ、Rustはいいぞ……! しかしまず前提として言っておくと、ネイティブコードは別に偉くもなければ、必ず速いというわけでもないので、極力書くのはやめましょう。C#で書くべき、です。高速なコードが欲しければ

  • neue cc - 2022年(2024年)のC# Incremental Source Generator開発手法

    このブログでもSource GeneratorやAnalyzerの開発手法に関しては定期的に触れてきていて、新しめだと 2020/12/15 - UnitGenerator - C# 9.0 SourceGeneratorによるValueObjectパターンの自動実装とSourceGenerator実装Tips 2021/05/07 - 2021年のC# Roslyn Analyzerの開発手法、或いはUnityでの利用法 という記事を出していますが、今回 MemoryPack の実装で比較的大規模にSource Generatorを使ってみたことで、より実践的なノウハウが手に入りました。また、開発環境も年々良くなっていることや、Unityのサポート状況も強化されているので、状況を一通りまとめてみようと思いました。Source Generatorは非常に強力で、今後必須の開発技法になるので

  • neue cc - C#でgoogle/zx風にシェルスクリプトを書く

    あまりシェルスクリプトを書かない私なのですが(小物でもなんでも書き捨てC#で書くスタイル)、CI だの .NET Core だのなんなので、全く書かないというわけにもいかない昨今です。まぁしかしcmdは嫌だし今更(?)PowerShellもなぁという感じもあり、bashねぇ、とかブツブツ言いながらしょっぱいスクリプトを書く羽目になるわけです。 そこに颯爽と現れたのが google/zx。素敵そうだなーと思いつつJavaScriptを日常的に書くわけでもないのでスルーしてたのですが、こないだもちょっと複雑なシェルスクリプトをJavaScriptで書くで紹介されていて、なるほど色物じゃなくて便利なのか、そうだよね便利だよね!と思い、私は日常的にC#を書くので、C#だったら便利だな、同じ感じで書けるなら、と、思い至ったのでした。 というかまぁzx見て思ったのが、これぐらいの内部DSL、C#でもい

  • neue cc - MemoryPackにみる .NET 7/C# 11世代のシリアライザー最適化技法

    MemoryPackという、C#に特化することで従来のシリアライザーとは比較にならないほどのパフォーマンスを発揮する新しいシリアライザーを新しく開発しました。 高速なバイナリシリアライザーである MessagePack for C# と比較しても、通常のオブジェクトでも数倍、データが最適な場合は50~100倍ほどのパフォーマンスにもなります。System.Text.Jsonとでは全く比較になりません。当初は .NET 7 限定としてリリースしましたが、現在は .NET Standard 2.1(.NET 5, 6)やUnity、そしてTypeScriptにも対応しています。 シリアライザーのパフォーマンスは「データフォーマットの仕様」と「各言語における実装」の両輪で成り立っています。例えば、一般的にはバイナリフォーマットのほうがテキストフォーマット(JSONとか)よりも有利ですが、バイナリ

  • neue cc - C# 11 による世界最速バイナリシリアライザー「MemoryPack」の作り方

    と題して、.NET Conf 2022 Recap Event Tokyo というイベントで話してきました。 今回は久々の(数年ぶりの!)オフライン登壇イベントということで、なんだか新鮮な気分で、そして実際、オンライン登壇よりも目の前にオーディエンスがいたほうがいいなぁという思いを新たに。事前レコーディングやオンライン登壇だと、どうしてもライブ感のない、冷めた感じになっちゃうな、と。セッション単体の完成度で言ったら何度も取り直して完璧に仕上げた事前録画のほうがいい、かもしれませんが、でもそういうもんじゃあないかなあ、と。スタジオアルバムとライブアルバムみたいなもんですね。そしてスタジオアルバムに相当するのは念入りに書かれたブログ記事とかだったりするので、事前録画のセッションって、なんか中途半端に感じてしまったりはしますね。スタジオライブみたいな。あれってなんかいまいちじゃないですか、そうい

  • neue cc - StructureOfArraysGenerator - C#でSoAを簡単に利用するためのSource Generator

    最近はSource Generatorブームが続いていて、去年末に2022年のC# (Incremental) Source Generator開発手法という記事を出しましたが、まずは今年第一弾のSource Generatorライブラリです。 github.com/Cysharp/StructureOfArraysGenerator これは何かというと、structure of arrays(SoA)を使いやすくするためのコードを生成するというものです。まずそもそもSoAですが、WikipediaのAoS and SoAという記事によるところ(日語版はない)、CPUキャッシュを有効活用したりSIMDを適用させやすくなる構造だよ、と。通常C#の配列はarray of structures(AoS)になります。 上の通常の配列がAoSでXYZXYZXYZXYZといったように並んでいる構造で

  • neue cc - async/awaitのキャンセル処理やタイムアウトを効率的に扱うためのパターン&プラクティス

    async/awaitの鬼門の一つとして、適切なキャンセル処理が挙げられます。別に基的にはそんな難しいことではなく、CancellationTokenSourceを作る、CanellationTokenを渡す、OperationCanceledExceptionをハンドリングする。というだけの話です。けれど、Tokenに手動でコールバックをRegisterしたときとか、渡す口が空いてないものに無理やりなんとかするときとか、タイムアウトに使った場合の始末とか、ちょっと気の利いた処理をしたいような場面もあり、そうした時にどうすれば良いのか悩むこともあります。 こういうのはパターンと対応さえ覚えてしまえばいい話でもあるので、今回はAlterNatsの実装時に直面したパターンから、「外部キャンセル・タイムアウト・大元のDispose」が複合された状況での処理の記述方法と、適切な例外処理、そして最

  • neue cc - .NET 6とAngleSharpによるC#でのスクレイピング技法

    C# Advent Calendar 2021の参加記事となっています。去年は2個エントリーしたあげく、1個すっぽかした(!)という有様だったので、今年は反省してちゃんと書きます。 スクレイピングに関しては10年前にC#でスクレイピング:HTMLパース(Linq to Html)のためのSGMLReader利用法という記事でSGMLReaderを使ったやり方を紹介していたのですが、10年前ですよ、10年前!さすがにもう古臭くて、現在ではもっとずっと効率的に簡単にできるようになってます。 今回メインで使うのはAngleSharpというライブラリです。AngleSharp自体は2015年ぐらいからもう既に定番ライブラリとして、日でも紹介記事が幾つかあります。が、いまいち踏み込んで書かれているものがない気がするので、今回はもう少しがっつりと紹介していきたいと思っています。それと直近Visual

  • neue cc - C#のasync/await再考, タイムアウト処理のベストプラクティス, UniTask v2.2.0

    お題を3つ並べましたが、記事は逆順で書いていきます!というわけで、UniTask v2.2.0を出しました。改めてUniTask v2とはUnityのためのゼロアロケーションasync/awaitと非同期LINQを実現するライブラリで、とv2リリース時の解説記事を貼っつけましたが、ちょいちょい細かい改善を続けてまして、今回v2.2.0になります。 PlayerLoopへのループ挿入のカスタマイズ対応 現状のUnityはPlayerLoop上で動いていて、Unity 2020.1のリストをここに置いておきましたが、デフォルトでは120個ぐらいのループがエンジンから駆動されています。UpdateループだけでもScriptRunBehaviourUpdate, ScriptRunDelayedDynamicFrameRate, ScriptRunDelayedTasks, DirectorUpd

  • neue cc - UnitGenerator - C# 9.0 SourceGeneratorによるValueObjectパターンの自動実装とSourceGenerator実装Tips

    ValueObjectは好きですか?私は大嫌いです。いじょ。 ざっくり言えばプリミティブ型に専用の型を付ける教義です。例えばUserIdをintとして扱っているとTeamIdと取り違えるかもしれないし、Hpに突っ込んでしまうかもしれない。StrengthとIntelligenceとAgilityとSpeedは別物なのだから全部intじゃなくて区別して欲しい、そうじゃないと間違った演算しちゃうぞ、と。まぁそういう自体を避けるために、それぞれラップした個別型を作るのです。int strengthじゃなくてStrength strengthだぞ、と。 これは一見正しく実際正しいのですが、問題もあります。一つに面倒くさい。ラップしたctorを作るのだけでも定形でウザ、と思いますが、更に等値とか実装するのは面倒くさい。また、そのままだと計算できなくなるので、算術演算のために生の値を.Valueで取り

  • neue cc - ConsoleAppFramework v3 - より強化されたC#のためのコマンドラインツール用フレームワーク

    .NET 5も控えていることだし、というのは関係ないのですが、CLIアプリケーションや大量のバッチをC#で簡単に作れるフレームワークであるところのConsoleAppFrameworkを思い立って更新しました。 github - Cysharp/ConsoleAppFramework 基的な構成である、Generic Hostの上に乗っかるCLIフレームワークというコンセプトには変更ありません。 メソッド定義がそのままコマンドライン引数になって、ヘルプなども自動生成してくれます。Host(ASP.NET Coreなどでも使う)の設定によってロガーやDIの設定、オプションの読み込みとバインディングも可能なので、細かいコンフィグレーションもそれで行えますし、基盤が一緒なためASP.NET Coreなどとの共通化なども可能になります。 一番単純な例を出すとこんな感じになります。 public

  • neue cc - ライブラリ作成のすゝめ - 40以上のOSS作成事例から見る個人OSSによる効能とキャリアの開発

    去年に専門学校の学生さん向けに講演した資料で、それ以外には未発表のスライドです。デベロッパーのキャリアとしてのエモい話になっているのでデブサミ向けにいいかな、と思って公募したところ落ちた!(←微妙にショックだった)のでずっとお蔵入りで眠っていたのですが、このご時世ですし他で講演できるところもなさそうなので、ここで放出することにしました。 作ることが能力の向上に繋がり、キャリアにも繋がっていく。別にそれだけが唯一解ではないけれど、一つの道筋として力になれたらな、と思っています。 大量に作るというのは、いや、大量ではなくても、メンテナンスが回るわけじゃないから大変だったり、時に無責任に見えてしまう(そういうわけではないけれど大変なのです!ごめんなさい!)とか、Issueに埋もれてシンドイとか、そういう負の側面も色々あるのですけれど、それでもね、やっていくのはいいことだと思います。そしてやるから

  • neue cc - ProcessX - C#でProcessを C# 8.0非同期ストリームで簡単に扱うライブラリ

    C#使う人って全然外部プロセス呼び出して処理ってしないよね。というのは、Windowsがなんかそういうのを避ける雰囲気だから、というのもあるのですが、ともあれ実際、可能な限り避けるどころか絶対避ける、ぐらいの勢いがあります。ライブラリになってないと嫌だ、断固拒否、みたいな。しかし最近はLinuxでもばっちし動くのでそういう傾向もどうかなー、と思いつつ。 避けるというのはOSの違いというのもありそうですが、もう一つはそもそも外部プロセスの呼び出しが死ぬほど面倒くさい。ProcessとProcessStartInfoを使ってどうこうするのですが、異常に面倒くさい。理想的にはシェルで書くように一行でコマンドと引数繋げたstringを投げておしまい、と行きたいのですが、全然そうなってない。呼び出すだけでも面倒くさいうぇに、StdOutのリダイレクトとかをやると更に面倒くさい。非同期でStdOutを

  • neue cc - ConsoleAppFramework - .NET Coreコンソールアプリ作成のためのマイクロフレームワーク(旧MicroBatchFramework)

    以前にMicroBatchFramework - クラウドネイティブ時代のC#バッチフレームワークという名前でリリースしていたライブラリですが、リブランディング、ということかでConsoleAppFrameworkに変更しました。それに伴い名前変更による多数の破壊的変更と、全体の挙動の調整を行っています。 github/ConsoleAppFramework 当初の想定ではバッチ、特に機能紹介にあるMulti Batchをメイン機能と捉えて作っていたのですが、最終的には汎用的なコンソールアプリケーション用のフレームワークとして出来上がっていたので、より適正な名前にすることで、多くの人に正しく捉えてもらって、届けられるのではないかと思い、今回の変更に至りました。 といったように、 Microsoft.Extensions の仕組みに乗ってLogging, Configuration, DIな

  • neue cc - 2019年を振り返る

    今年はどういう年だったかというと、うーん、まともに会社として動き出した年、ですかね。去年Cysharpという会社を作りましたが、その時点では一人だったので会社感も全く何もなかったのですが、今年から何人か入ってきたので、やっと会社として体をなしてきました。 ブログの数があからさまに減ってますが、Cygames Engineers' Blogに書いている分もあるのでそこはしょーがない。今年は講演も結構した気がします。CEDECやUniteなど大きなイベントでも話してきましたし、特にUniteのUnderstanding C# Struct All Thingsは好評だったようで、アンケート結果でも実質一位(正しくは4位、1~3位はUnity Technologies Japanの人だったので、それを除いたらという謎基準により)だったので、嬉しみがあります。 ライブラリは、なんか一年中ずっとM

  • neue cc - MessagePack for C# v2によるC#における最新のI/Oパイプライン最適化

    MessagePack for C#のVersion 2を日リリースしました。出る出る詐欺で、一年がかりでリリースまで漕ぎ着けました!とにかくめっちゃ時間かかった、死ぬほど私のリソースが取られていた、ので当にリリースまで持ってこれてよかった……。めでたし。 今回はとてもOSSっぽく開発していて、メインの開発はMicrosoftのVisual StudioチームのPrincipal Software EngineerであるAndrew Arnottさんが書いています。私はそれに対してひたすら、APIデザインが好きじゃないだの、パフォーマンスが私の基準に満たしてないだの、文句つけまくる仕事をしていました。しかしコードのクオリティはさすがに非常に高くて、私だけだったらここには至れなかっただろうことを考えると、いい感じの共同開発ができたんじゃないかなあと思います。その結果として、一年前に掲示さ

  • neue cc - .NET Core時代のT4によるC#のテキストテンプレート術

    C# Advent Calendar 2019用の記事となります。C# Advent Calendar 2019はその2もあって、そちらも埋まってるので大変めでたい。 さて、今回のテーマはT4で、この場合にやりたいのはソースコードジェネレートです。つまるところC#でC#を作る、ということをやりたい!そのためのツールがテンプレートエンジンです。.NETにおいてメジャーなテンプレートエンジンといえばRazorなわけですが、アレはASP.NET MVCのHTML用のViewのためのテンプレートエンジンなため、文法が全くソースコード生成に向いていません、完全にHTML特化なのです。また、利用のためのパイプラインもソースコード生成に全く向いていない(無理やりなんとか使おうとするRazorEngineといったプロジェクトもありますが……)ので、やめておいたほうが無難です。 では何を使えばいいのか、の答

  • neue cc - Utf8Json - C#最速のJSONシリアライザ(for .NET Standard 2.0, Unity)

    Utf8Jsonという新しいC#用のJSONシリアライザを作りました。.NET Standard 2.0で作っているのでふつーの.NETでもXamarinでも概ね動くはずです(.NET 4.5版もあります)。また、Unity用にもちゃんと用意しています。Unityの場合はJsonUtilityと比較してどうよ、ってことなんですが、いいと思いますよ(あとで少しだけ説明します) GitHub - neuecc/Utf8Json なんかバズって、一気に350 Star超えしました。GitHubのToday's Trending - C#で1位、全体で20位ぐらいになってたりました。 使い方を説明してもしょうがないので(ReadMe見てね)、ここではパフォーマンスに関する実装面での工夫について説明します。 赤枠で囲ったのがUtf8Jsonで、それより左側はバイナリシリアライザです。JSONでは最速

  • neue cc - MessagePack for C#におけるオートマトンベースの文字列探索によるデシリアライズ速度の高速化

    MessagePack for C# 1.6.0出しました。目玉機能というか、かなり気合い入れて実装したのは文字列キー(Map)時のデシリアライズ速度の高速化です。なんと前バージョンに比べて2.5倍も速くなっています!!! 他のシリアライザと比較してみましょう。 IntKey, StringKey, Typeless_IntKey, Typeless_StringKeyがMessagePack for C#です。MessagePack for C#はどのオプションにおいても、デシリアライズのプロセスにおいてメモリを一切消費しません。(56Bはデシリアライズ後の戻り値のサイズのみです) JSONの二種はStringからとbyte[]からStreamReaderの2つの計測を入れてます。これは、通常byte[]でデータは届くので、計測的にはそこも入れないとダメですよね、ということで。Strea

  • neue cc - 2016年を振り返る

    振り返る、のも五回目。今年は、ものすごくC#を書く技量が向上した気がします。いやほんと。私も結構歳とった感があるのですが(昨日誕生日で33歳でした!)、まだグッと成長できる切り口が残ってたんだなぁと思うと大変嬉しい話です。正直今年はあまり良いニュースはなかったのですが、自分のメインの軸で自己成長を実現できたというのは、次のステップ頑張ろうって気になれます。 C# プログラミングって、ある程度はパターンがあって、このシチュエーションにはこれを当てはめて、こういう風に組み立てていけば勝てる、みたいな手札の多さが強さ(?)みたいなところがあると思ってるんですが、ここ2年ほど私自身のデッキは割と安定していたんですよね。言語やフレームワークのアップデートに従って組み替えたり、他のライブラリを見て手札を、アイディアを増やすというのは随時やっていってましたが、大きく変わるようなことはなかったなあ、と。言