コロナ禍は私たちの生活のさまざまな部分に影響をおよぼしてきましたが、アイドル界では資金の潤沢なごく一部のメジャーアイドルを除いては、物販を含む握手会や特典会をはじめとする対面イベントが開催できずダメージを受けたケースも少なくありません。このところ徐々にイベント規制の緩和が進む中で、それら対面イベントが近年のアイドル運営にとってなぜ大事なのか、運営や現場スタッフの声を聞きました。 「コロナ禍は対面イベントの重要性を再認識する機会となりました」と話すのは、アイドルグループ・夢みるアドレセンス、CALL MY NAMEのプロデューサーを務める上田龍之介さん(タンバリンアーティスツ)です。 「アイドル文化ならでは、オンライン交流だけでは補えない文化が影響していると考えています。推しているアイドルと対面する場では自分の存在を認識してもらう承認欲求も大きな要素なんです。オンラインには遠方からも気軽に参