「手足であれば、殴られると痛みは感じるものの全身にダメージが生じるわけではありません。しかし顔や頭に同じ圧を受けたとしたら、大きな影響が生じる恐れがあるでしょう。もともとかよわく、かつ攻撃に弱いため、被害を受けると予想以上に破壊的な影響を受けてしまう、それを脆弱性と呼ぶわけです」(岡田氏)。 これをITシステムの世界に適用すると、「特に弱い状態になっていて、攻撃を受けるとシステム全体に破壊的な影響を受けたり、予想以上に影響が長引いたりすること」(岡田氏)が、脆弱性ということになる。 ソフトウェア化された世界ではアップデートだけが脆弱性対策ではない ITシステムが非常に複雑化した今、スマートフォンやスマートスピーカーが当たり前のように生活空間の中にあり、われわれが意識せずともさまざまなデバイスやソフトウェアが動いている。また、今やクラウドプラットフォームを抜きにしたIT社会は考えられず、アプ