エレコムは4月25日、同日開催の取締役会において、株式交換により放送・通信アンテナメーカーの日本アンテナを完全子会社化し、その後エレコムグループとの機能統合およびエレコムの完全子会社であるDXアンテナと経営統合することを決議したと発表した。 本統合の目的は、エレコムグループの経営資源を投入することで、放送アンテナ関連事業基盤をさらに強化するとともに、通信アンテナ事業における官公庁向けの公共性の高い事業を継続・拡大させることにある。 背景としては、放送機器市場は地上デジタル放送の導入をピークに、1000億円だった市場規模が現在は400億円まで減少。日本アンテナは3期連続の営業赤字を見込んでおり、資本戦略オプションを含む抜本的な改革が必要な状況にあった。一方で日本アンテナは、放送・通信の領域で長年培った技術力と施設、官公庁向け通信アンテナ事業の安定基盤を有している。 エレコムは、主幹事証券会社