大麻取締法違反(所持、譲り受け)の罪に問われた日本中央競馬会(JRA)の元騎手で作家の田原成貴被告(50)に、京都地裁は12日、懲役10月、執行猶予4年(求刑懲役10月)の判決を言い渡した。 判決理由で、渡辺史朗裁判官は「競馬界で著名な功績を残してきた被告の犯行で、社会的影響は無視できない」と指摘した。言い渡し後、渡辺裁判官は過去の薬物事件を踏まえ「(2回も)ばかな事件を起こしている。3度目はないと思いなさい」と説諭した。 判決によると、2009年6月、京都市内で知人(47)から大麻草約0・2グラムを譲り受け、同年10月に自宅で大麻草約0・3グラムを所持した。 田原被告は通算1112勝。1998年に引退し調教師に転身後、01年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた。