儒教の始祖・孔子のふるさと、中国山東省曲阜市で、外国人観光客が孔子の教えをまとめた「論語」の中から五つのフレーズを暗唱できれば、孔子をまつる世界遺産「孔廟」などの見学が無料になるサービスが始まった。これまでに日本を含む12カ国の39人が暗唱に成功したという。新華社通信(電子版)が伝えた。 曲阜には孔廟のほか、孔子の子孫らが住んだ「孔府」、孔子の一族が眠る墓地「孔林」という孔子ゆかりの観光地があり、合わせて「三孔」と呼ばれる。3カ所を見学できる入場券は150元(約2900円)だが、外国人観光客が暗唱に成功すればタダになる。 中国語、英語、または自国語で10分以内に自分で選んだ五つのフレーズを暗唱し、審査委員に正確だと認められると「栄誉証書」をもらえる。それを持っていけば見学が無料になる仕組みだ。曲阜市観光局の幹部は朝日新聞に、「外国人観光客が論語を勉強してくれば、見物する時に味わいが増すだろ