5分枠アニメ『あいうら』が凄い。毎回OPの衝撃冷めぬうちに終わってしまうのだけれど、ついついリピートしたくなる中毒性といい、クセになるショートアニメだ。『ねらわれた学園』の中村亮介監督が作る短編テレビシリーズ、どんな仕掛けがフィルムに乗るのだろうと思っていたら、案の定カット割り、フレームワークに驚かされた。乱暴にまとめてしまえば「情報量のコントロール」に尽きると思うのだけど、本編は全体的にロングショットが基調とされ、クローズアップが使われない。ケースバイケースで今後使われることもあるかもしれないが、カメラと被写体の間にある空気感、彼女たちに寄りすぎない距離感を意図的に作り出そうとしているのだろう。中村亮介監督の目指すフィルム感がゆくりなしに伝わってくる中、映像的に「引き」を細かく作る誠実さが魅力。意外と“寄った”ように見えた第2話もバストショット辺りのフレーミングで収めていた。最も寄ったの