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ブックマーク / jp.ign.com (7)

  • パチンコライク――「ヴァンサバ」や「ディアブロ」、アレやコレ、はた目にはパチンコそのものなゲーム

    ゲームおたくは、射幸心を煽るゲームをカジノやスロットに例えたがる。やれパチンコだ、パチスロだと自嘲気味に射幸心の充足をうたいあげる。かくいう筆者もそのひとりだ。『Diablo II: Resurrected』プレビューではタダで回せるガチャ(ルートボックス)にたとえた。『ディアブロ IV』インプレッションは時給・日給を溶かすパチスロにたとえた。ジャンル:ハクスラをタチの悪い遊びかのように自嘲した。 それらナードジョークを真に受けるわけではないが、射幸心という言葉はビデオゲームと相性が良い。射幸心は「偶然の利益」を「労せずに得ようとする」ふたつの要素を含むからだ。偶然の利益=ランダム性はゲームメカニクスが用いる有益なツールである。一方、労せずに得ようとする気持ちはゲームマネタイズと相性が良い。一昔前のPay to Win要素がそれである。 画像は『アンダーナイトインヴァース』公式サイトのエイ

    パチンコライク――「ヴァンサバ」や「ディアブロ」、アレやコレ、はた目にはパチンコそのものなゲーム
    Imamu
    Imamu 2024/06/18
    「音と光の洪水からなる演出」「パチンコファンの日常体験をシミュレートするプレイ」
  • ゲームにおける精神疾患の誠実な扱いとはなにか?――精神疾患の当事者による『NEEDY GIRL OVERDOSE』に感じる問題点

    NEEDY GIRL OVERDOSE』をプレイしていると、薬物や精神障害をとてもカジュアルに扱うことへの違和感が拭えなかった。一言でいうと作の精神疾患と服薬の取り扱いは不適切で、精神疾患を患う者を見世物として描いているからだ。 見世物にされる “精神を病み、薬を飲むかわいい女の子” 『NEEDY GIRL OVERDOSE』はWindows XPを模したOS「Windose20」という疑似パソコンのデスクトップで、主人公の「あめちゃん」を “インターネットエンジェル”という超有名配信者に仕立てるべくパラメーターを管理しながら多様なコマンドを選択していく育成シミュレーションゲームだ。 作は話題の作品だが、ただ絶賛されてよい内容ではない。違和感を持つプレイヤーも確かにいる。私自身ここまで強く感じるのも、自分が双極性障害を患っているからだ。私だけではなく、半同棲中の婚約者もまた心の病を抱

    ゲームにおける精神疾患の誠実な扱いとはなにか?――精神疾患の当事者による『NEEDY GIRL OVERDOSE』に感じる問題点
  • アメリカと日本のアニメーションが混ざり合う――『スパイダーマン:スパイダーバース』アニメーター・Hiroya Sonoda氏インタビュー

    2019年3月8日より、全国で公開が始まった『スパイダーマン:スパイダーバース』(以下、『スパイダーバース』)。オリジナルのスパイダーマンである、ピーター・パーカーの死というショッキングな物語から始まり、複数の次元からやってきた、様々なスパイダーマンたちの冒険を描いたアニメーションだ。 作の特徴は、他の次元からやってきたスパイダーマンを表現するために、主人公それぞれのデザインやアニメートが異なることだ。メジャータイトルでありながら、アバンギャルドな表現も多く含んだアニメーションである。そんな作がどんなふうに制作されたのかを、『スパイダーバース』に参加したアニメーターであるHiroya Sonoda氏(@Mike_sonohilo) にうかがった。 「何をしてもいい。とにかくカッコよくしてくれ!」と言われた制作現場 ――『スパイダーバース』、アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞、おめ

    アメリカと日本のアニメーションが混ざり合う――『スパイダーマン:スパイダーバース』アニメーター・Hiroya Sonoda氏インタビュー
  • ビデオゲームへの偏見とそれへの批判:東洋経済オンライン『スプラトゥーン』の「中毒性」ついて

    東洋経済オンラインに「『スプラトゥーン』の中毒性が極端に高い理由」という記事が掲載されている。このような記事は相手にしないほうがいいと言われるかもしれないが、ゲーマーでない人からあらぬ誤解を受ける可能性がある。ゆえに誰かが一度きちんと否定する必要があると考え、この原稿を書くことにした。 その記事では、任天堂が展開しているNintendo Switch向け対戦アクションゲームスプラトゥーン2』が「家族の絆をも壊すゲーム設計を採用している」と書かれている。毎日遊ばせたくなるような仕掛けがあり、中には「ギア」というガチャのようなシステムがあって、それのせいでやめられないのだ……、と。しかし、これは明らかに間違っている。いや、間違っているだけならまだマシで、問題は“読者の不安を煽るような記事”にしかなっていないところだ。 ゲームを正確に捉えられていないゲーマーとしての失望 『スプラトゥーン2』(

    ビデオゲームへの偏見とそれへの批判:東洋経済オンライン『スプラトゥーン』の「中毒性」ついて
  • NetflixオリジナルANIME「ネオ・ヨキオ」は、承認欲求の張り合いという現代の悪魔憑きを祓ってくれる?

    ピンクのドレッドヘアーがトレードマークの褐色の青年、カズ・カーン。彼は上流階級でファッショナブルな身なりで、街の結婚したい男性ランキングでは常に上位。おまけに人気ホッケー選手ときているなんて、カースト上位のセレブリティ。まさに完璧だ。ただし、彼の執事がなぜかトランスフォーマーみたいなロボットだったり、なんとも割が悪そうな悪魔払いの仕事なんてやっていたりさえいなければ。 カズが悪魔払いの一族として街で地位を上げていき、今日の立場を手に入れていた。だから一族の伝統に乗っ取って、ロボ執事のチャールズに乗って空を滑空し、街にはびこる悪魔と戦うのだ! ……でもさ、こんな現代に誰がどんな悪魔に取りつかれるっていうんだ? ブリッジの得意な女の子? ローズマリーな出産をひかえた妊婦? さあこの街で、誰が悪魔に狙われているんだ? ……カズの前に立ちはだかるのはなんと美少女ファッションブロガー。彼女のご機嫌を

    NetflixオリジナルANIME「ネオ・ヨキオ」は、承認欲求の張り合いという現代の悪魔憑きを祓ってくれる?
    Imamu
    Imamu 2018/03/22
    「表向きは日本ANIMEのパロディ、でも本当にパロディにしてるのは現代の呪いとも悪魔憑きとも言えるしょうもない承認欲求競争そのものだったりする」
  • FPSを彷彿する全編一人称映画「ハードコア」イリヤ・ナイシュラー監督インタビュー

    4月1日に全国公開予定の「ハードコア」はこれまでの映画にはない、全編一人称視点で描かれた映画の常識を覆す挑戦的な作品である。観客は全員サイボーグとして蘇った主人公ヘンリーとなって、サイキック能力を持つ悪人エイカンから愛する恋人エステルを救い出すというストーリーである。道中にはエイカンの傭兵たちがヘンリーにありとあらゆる手段を使って襲い掛かってくるのだが、サイボーグとして強化されたヘンリーは近接格闘術や銃撃を駆使して無双していくのだ。全編一人称視点で描かれていることから観客はまさにFPSのゲームを遊んでいるかのような感覚に陥るので、3D映画や4DX以上の没入感を得ることになるだろう。 作品を撮ったイリヤ・ナイシュラー監督は1983年ロシア・モスクワの出身で映像作家の他にモスクワのパンクバンド「Biting Elbows(バイティング・エルボーズ)」のフロントマンとして活躍している。そんな「バ

    FPSを彷彿する全編一人称映画「ハードコア」イリヤ・ナイシュラー監督インタビュー
    Imamu
    Imamu 2017/04/02
    「映像作家の他にモスクワのパンクバンド「Biting Elbows(バイティング・エルボーズ)」のフロントマンとして活躍している」「「Bad Motherfucker」は「ハードコア」同様、GoProで撮影したバイオレンスな一人称視点の作品」
  • 「この世界の片隅に」片渕須直監督インタビュー

    11月12日にテアトル新宿、ユーロスペースほかで全国公開となる片渕須直監督の長編アニメーション映画「この世界の片隅に」。こうの史代の原作漫画映画化となる作は、すずさんという女性を主人公にして描いた昭和初期の広島や呉の街と、そこに暮らす人々の日常が、端正なアニメーションによって再現されている。クラウドファンディングを利用するなど完成までに様々な苦労があった作。IGN JAPANでは徹底的な調査の元に作を完成させた片渕須直監督に想いを聞いた。 片渕須直監督は1960年生まれのアニメーション監督・脚家。日大芸術学部映画学科在学中から宮崎駿監督作品に参加して、「魔女の宅急便」(1989年公開)では演出補をつとめた。その後、長編映画「アリーテ姫」(2001年)、TVアニメ「BLACK LAGOON」(2006年)の監督をつとめ、2009年に公開した「マイマイ新子と千年の魔法」は口コミでロン

    「この世界の片隅に」片渕須直監督インタビュー
    Imamu
    Imamu 2016/11/08
    『「BLACK LAGOON」を経たことで「マイマイ新子と千年の魔法」が作れました』
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