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ブックマーク / yoghurt.hatenadiary.com (9)

  • CookPadで若いふたりが恋をする物語 - 未来の蛮族

    僕は料理ができない。しかし、そんな僕にも、ぜひとも自らの手で料理をこしらえなければならない、そんな日は訪れるのであって、困り果てた僕はいつものように集合知に賭けた。平たくいうと、Cookpadでてきとうなレシピを拾ってくることに決めたのだ。そこで僕が、レシピの代わりに見つけたのが、”インターネットの大天使”だった。インターネットには変わり者が多いから、ちょっとぐらいおかしなやつがいたって僕はいちいち反応なんてしない。当たり前だ。はじめてダイアルアップでインターネットに接続した夜からどれほどの時間が流れたと思っているのだ。僕はもはや、何をみても心を動かされることはない。そのはずだった。しかし(もちろん)、僕は彼女を無視することができなかった。 彼女は、少なくとも百を越えるレシピをCookPadで公開していた。 「パンにバターを塗ってトースターで焼きます。バタートーストの完成です。」 「パンに

    CookPadで若いふたりが恋をする物語 - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2014/09/17
    「毒気を抜いた佐々木希、あざとさのない橋本環奈、つまり天使の姿だった」「彼女もまた、「Not Found 見つかりません」になっていた」
  • カフェでよくかかっているJ−POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生/渋谷直角 - 未来の蛮族

    帯には「誰かをバカにするマンガと思ったら大間違いだ!」という久保ミツロウ先生の力強いお言葉があるし、著者である渋谷直角氏はあとがきで「彼らに対して、こちらの何かの一つの価値観や上から目線をもって小馬鹿にしたり、それじゃダメだ、と断定して描いているのではなく」とはっきりと記していて、それはけっして嘘ではないのだろうけども、この作品を読んで感じたのは、やはり強烈な悪意、だった。小さな世界でもがくサブカル民を単に馬鹿にするのではなく、ある種の愛情をもって描いていることは、特攻の拓の天羽セロニアス時貞に匹敵するほど感動的な宮沢賢治使いをみても明らかなのだけど、散りばめられた固有名詞の群れからは、それを上回るほどの悪意を感じてしまう。 「バンプオブチキンと空の写真ばかりアップしているブロガーの恋」や「ダウンタウン以外のお笑い芸人を基認めていないお笑いマニアの楽園」は、そもそもタイトルに固有名詞が入

    カフェでよくかかっているJ−POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生/渋谷直角 - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2013/09/05
    「けっして嘘ではないのだろうけども、この作品を読んで感じたのは、やはり強烈な悪意」「もはや揶揄されて傷つくような固有名詞などはひとつも残っていなかったので、まったくの無傷で本を閉じることができた」
  • 続・剛力天才論 - 未来の蛮族

    一昨日の私はどうかしていた。 剛力彩芽、その顔が天才だ! 「剛力さんの魅力を理解せぬ蛮族を、私が啓蒙しなければならない!」 今となっては信じられないことだが、どうやら私は気でそう考えていたようなのだ。 単に馬鹿げているだけでなく、あまりにも傲慢すぎた。私は、ほとんど宣教師のような心持ちだったように思う。これが私のミッションなのだ。そんな風に感じてもいた。 ところが、実際に起きたことは、まるで逆だった。教えられたのは私の方だったのだ。 ブログにつけられたブックマークには、傾聴に値する発言がいくつもあった。 id:ohnosakiko 芸能 顔のことばかり言われるけど、首から肩のラインがとてもきれい。長い茎の上にバラの蕾が載ってるみたい/個人的には懐かしいタイプの顔。太い眉と吊り気味の目は中原淳一の描いた少女に似ている。どこか昭和な雰囲気 このコメントを読んで、私は打ちのめされた……。ランチ

    続・剛力天才論 - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2013/01/17
    「この世界には、良い剛力も悪い剛力もいない。剛力さんは、見る度に姿を変える美のプリズムであること」「私の中の剛力さんは、神様と融合したピッコロさんのように、最強無敵な状態になっている」
  • 剛力彩芽、その顔が天才だ! - 未来の蛮族

    私はこれまで、ただ自分のためにだけ、文章を書いてきた。他人のために文章を書いたことなど、一度もない。 ずっとそれでいいと思っていたし、今でも別に反省したというわけじゃない。 それでも、今回ばかりは特別だ。これから書く文章は、憤りによって書かれるべきものなのだが、私はこれを自分ひとりのものにはしたくないのだ。 これは義憤であり、公憤である。 何しろ、「剛力彩芽はブサイクだ」なんてふざけたことを口走る連中が大手を振って歩いているのが、今のインターネットなのだ。 誰かが何かを言わなければならない。 勘違いをして欲しくはないのだが、誰かのために書く、といっても、私は剛力さんのために書くわけじゃない。 彼女はそんなものは必要としないだろう。私は、剛力彩芽という革命にまだ気がつかないでいる、かわいそうなあなたがたのためにこそ、この文章を書きたいのだ。 memewデジタル写真集 剛力彩芽 Part1 作

    剛力彩芽、その顔が天才だ! - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2013/01/15
    「われわれは、上戸彩が生まれる前から上戸彩の顔を知っていた。」「剛力さんは、私の頭の中にはいなかった。誰の頭の中にもいなかった。」
  • 酒鬼薔薇聖斗 - 未来の蛮族

    それがどれだけ印象的な事件であっても、卑劣な犯罪を時代の象徴のように扱うのは慎むべきだ。ともすれば、おれたちはオウム真理教が起こした事件を、流行歌のように懐かしく思い返してしまう。青春時代の映画のように、世代的体験として消費してしまう。おれだってそうした楽しさを知らないわけじゃない。「ああいえば上祐」という言葉を聞くたびに胸に込み上げる、このノスタルジー! けれども、そうして、我々が思慮なく彼らの名前を呼ぶたびに、彼らの名前は永遠に近づいていく。ある意味では、我々は彼らの犯罪に加担してしまっているのかもしれない。罪深いことだ。殺した人間のことばかり考えて、殺された人間のことを忘れる。罪深いことだ。おれにはそれがどのくらい悪いことかを説明することができそうもない。何だかんだいっても、おれたちは人を殺してしまったわけじゃないし。それでも、彼らの人殺しに少しでも心を楽しませてしまったのなら。地獄

    酒鬼薔薇聖斗 - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2011/12/15
    「殺された人間よりも、殺した人間のことばかり考えてしまっていた」
  • 最終章 宇多田ヒカル - 未来の蛮族

    宇多田ヒカルについて、ずっと書きあぐねたまま、どれだけの時が経ってしまったのだろう。少なくとも年の単位で、おれの文章は彼女に触れることをためらい続けている。もともと、おれは「風林火山の如く女を語れ!」という、90年代のアイドルをテーマにした一連の企画の最終章に宇多田ヒカルをもってきたいと考えていて、風*1、林*2、火*3、とここまでは順調に書き進めることができたのだけど、山、すなわち宇多田ヒカルまでやってきたところで、突然に文章を書くことができなくなってしまったのだった。 他の三人に比べて、宇多田ヒカルに特別な思い入れがあるわけではない。それほど難しいテーマだとも思っていない。おれは、彼女のことは分かりすぎるくらいに分かっているつもりだ。にもかかわらず、おれが彼女について書くことができないのは、書いてしまえば、書いて、ネットにアップしてしまえば、きっと彼女はその文章を見つけてしまうだろうこ

    最終章 宇多田ヒカル - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2010/08/05
    『彼女のメンヘル性は薄すぎるほどだ。この「薄さ」に我々の同級生性をひもとく鍵がある。彼女のメンヘル性は「薄い」わけではなく、薄められている、ということ』
  • ぜんぶ、KOFのせい - 未来の蛮族

    なぜ、オタクはダサいのか とかく馬鹿にされがちなオタクファッション*1。しかし、考えてみればおかしな話で、アニメやゲームを好むということと、服装が冴えないということには、来何の関係性もない。むしろ、アニメにせよゲームにせよ、非常に視覚的な趣味であって、美的感覚を養う上でよい働きをすることだって期待できるはずだ。にもかかわらず、「オタク」と「ダサい」という二語はまるで赤壁における連環の如くに固く結び付けられている。桃屋といえば、三木のり平。青雲といえば、君がみた光*2。そして、オタクといえばダサい。このような状況を生み出した大犯罪人を僕は知る。 SNK。そして、KOFである。 KOFが犯した罪 念のために、説明しておくと、SNKとは企業の名称である。かつては「餓狼伝説」「龍虎の拳」といった対戦格闘ゲームで一世を風靡していた。KOFとは、King Of Fightersの略称であって、上記

    ぜんぶ、KOFのせい - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2009/01/23
    「オタクとヤンキーの交差点的存在であるヴィジュアル系が勢力を急速に拡大し始めたのも、KOFの初リリースである1994年である」
  • もちろん、加護ちゃんは悪くない。けれど… - 未来の蛮族

    http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20080324#p1 もちろん、加護ちゃんは悪くない。加護ちゃんが一体何をしたと言うのだろう?彼女はただ、人間がすることをしただけだ。鈴木紗里菜の擁護は完全に正しかった。僕は、ブービーマジック以来、ずいぶん久しぶりに、鈴木紗里菜のことを見直すつもりになった。加護ちゃんが責められる筋合いなんて、どの方面からだってありえないのだし、たとえ喫煙が加護ちゃんの罪だとしても、年端のいかない少女によってたかって石つぶてを投げつけつづけた連中の醜さを前にすれば、そんなものは無罪モラトリアムだと言い切ってしまってかまわない。けれど……。けれど、僕は思う。加護ちゃんが悪くないのなら、責められるべきなのは誰なのだろうと。責められるべきは、加護ちゃんを見捨ててしまった僕たちなのだろうか? 僕は、違うと思う。僕たちは、加護ちゃんを倫理的に許せなかったわけ

    もちろん、加護ちゃんは悪くない。けれど… - 未来の蛮族
    Imamu
    Imamu 2008/04/10
    『僕は、ブービーマジック以来、ずいぶん久しぶりに、鈴木紗里菜のことを見直すつもり』『僕たちが加護ちゃんにかける言葉が、悪罵などであっていいはずがない』『うんこする人間の世界に。過ちを犯す人間の世界に』
  • さよなら飲むヨーグルト - オタクからヤンキーへ~パチンコ倖田來未に思う~

    さて、パチンコ倖田來未の話なわけだけど、 正しくは「FEVER LIVE IN HALL」というらしい。どうなんだ。ちょっとカッコつけすぎではないか。別に倖田來未がカッコつけたって何の問題もないし、彼女の売り文句は「エロかっこいい」なのだから、むしろカッコつけてもらわなくては困るくらいなのだが、実際のパチンコ倖田來未のデザインを見るとあまりにもデコトラ伝説で、その、なんだ、困る。紫の揚羽蝶と化した倖田來未が輝くその盤面を見て、おれはどうしても彼女の来歴を振り返らずにはいられなかった。 FF10-2。国民的RPG作品であるファイナルファンタジーシリーズのテーマ曲を歌ったのはなぜか倖田來未であった。ゲーム中で声優までやっていたし、PVも熱唱する倖田來未にゲームのヒロインの画像がオーバーラップするというものだった。さすがに注目度の高い媒体ではあるので、この仕事が倖田來未の名を世間に売り出すことに

    さよなら飲むヨーグルト - オタクからヤンキーへ~パチンコ倖田來未に思う~
    Imamu
    Imamu 2007/07/25
    (ヤンキー)<野菜系女子-オタク好み/焼肉-ヤンキー好み>この分け方とネーミングけっこう面白いなぁと思った。
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