ロシアのモスクワとサンクトペテルブルクで5日早朝、「オウム真理教」の信者の拠点25カ所への強制捜査が行われ、関係者の身柄が拘束された。国営ニュースチャンネル「ロシア24」が報じた。「オウム真理教」はロシアではテロ・過激組織に指定され、活動が禁止されている。モスクワの捜索現場では、警察の特殊部隊がアパートのドアを破って中に入った。 3月26日には、旧ユーゴスラビアのモンテネグロで約60人の信者が拘束され、現地の報道によると多くがロシア人で、日本人も含まれていた。29日に58人が国外退去処分になったという。今回のロシアでの捜査は、モンテネグロから帰国した信者が主な対象となっているという。(モスクワ=駒木明義)