還元的な分析を用い、世界を細切れにして捉える思考法には限界があります。 そこに含まれているはずのダイナミズムを捉え損なってしまうからです。 ときとして、そのダイナミズムこそが本質であることすらあるのです。 本書で紹介されているシステム思考は、そのダイナミズムを(できるだけ)崩さないように、全体像を包括したままモデル化するための思考法です。 表面的な現象に踊らされることなく、それを生み出す構造にびしっと目を向けたいのならば、システム思考は大きな助けとなってくれるでしょう。 概要 目次は以下の通り。 はじめに システムを見るレンズ 第1部 システムの構造と挙動 第1章 基礎 第2章 〈システムの動物園〉にちょっと行ってみる 第2部 システムと私たち 第3章 なぜシステムはとてもよく機能するのか 第4章 なぜシステムは私たちをびっくりさせるのか 第5章 システムの落とし穴……とチャンス 第3部
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