鋭い分析と予測に定評のある英『エコノミスト』誌が、今度は2050年のテクノロジーを予測した。『2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する』(以下、2050年の技術、文藝春秋)は、AI(人工知能)、自動運転車、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、軍事、エネルギー、農業、医療など20の分野での2050年の技術と、それが社会・経済に与える影響を展望した意欲作だ。 日本での出版を機に、この調査の指揮をとった同誌編集局長のダニエル・フランクリンが来日。以下は同氏が早稲田大学ビジネススクールの菅野寛教授と行った、パネルディスカッションの要約である。 ミドルスキル層の仕事 菅野: 『2050年の技術』の中で紹介されている、破壊的かつ大規模な技術の変化「メガテック」が、日本にどんな影響をあたえるかについて考えていきたいと思います。 例えば私は、ミドルスキル層の仕事が、AIを始めとする新しいテクノロジ