日本国民の政治家に対する見方は非常に否定的である。しかし、こうした見方は世界共通なのであろうか、それとも日本独自なのであろうか。この点を確かめるため、国際比較意識調査であるISSP調査の政治家関連の設問の結果を散布図グラフにした。 散布図のX軸は、「政治家は自己利益の追求だけだ」と思っている人の比率、Y軸は、「政治家は正しいことをしていると信頼」している人の比率である。 X軸については20~90%の幅、Y軸については0~50%で回答が分布しており、自己利益の追求かどうかは国民によりまったくそう思うから、まったくそう思わないかまで大きく見方が分かれているが、正しいことをしていると信頼しているかについては、いずれの国民もせいぜい50%止まりである点に違いがある。 両方のプラス・マイナスの評価はだいたい比例している。すなわち、政治家が自己中心だと思われている国では、正しいことをしていると信頼され