具体的には、同室内にて生活する、3つのネコの集団(1集団の構成は、血縁関係のない、避妊去勢済みの雌雄混合の成ネコ5頭ずつ)を対象に、2週間の夜間行動観察と糞尿の採取が行われた。採取された尿からはテストステロン、コルチゾール、オキシトシンの各ホルモンの値が測定され、糞便からは腸内細菌叢が調査され、ネコの社会行動との相関が調べられた。 社会行動とホルモンの相関解析により、テストステロン値が低いネコの個体はほかの個体から逃げる回数が少なくなることを踏まえ、同ホルモンの値が低くなることで、ほかの個体と空間を共有することが可能になっていることが考えられるとした。 また、コルチゾール値が低い個体は探索行動や遊び、フードシェア(ほかの個体と一緒にご飯を食べる行動)が増えたことから、ほかの個体との関わりを持つ集団を形成することが示されたとする。 そしてオキシトシンについては、霊長類などでは親和的集団(内集
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