染色体(chromosome)内のクロマチンの構造を、染色体からDNAの塩基対(bases pair)まで段階的に分解した図。DNAが折り畳まれてクロマチンをつくり、分裂期にはさらに染色体を形成する。 クロマチン(chromatin)は、真核細胞内に存在するDNAとタンパク質からなる構造である。日本語では染色質と訳される。 定義[編集] クロマチンとは、元来『細胞核内の染色されやすい物質』を指す語として、ヴァルター・フレミング(Walther Flemming)によって初めて導入された[1]。クロマチンと共によく使われる語に染色体(chromosome)があるが、染色体とは元来、有糸分裂期の細胞においてクロマチンが構造変換して作り出される棒状の構造体を指す。このように原義をたどると、chromatinが不可算名詞であるのに対してchromosomeが可算名詞であることは理解しやすい。 その