向精神薬には、てんかんへの適応がなくても、潜在的にけいれんを抑える薬がある。また、逆に、けいれんの副作用が出現しうる薬もある。 これは向精神薬に限らず、精神科以外の薬物や食物にもそのような作用を持つものがある。 例えば、銀杏を食べる過ぎると、「けいれん」が起こると言われている。イチョウは、ギンコトキシンという神経毒を産生する。これはビタミンB6と構造的に拮抗し、哺乳類のピリドキサールキナーゼの活性を減少させ、その結果ビタミンの活性化を阻害するらしい。これらの薬理作用によりけいれんの副作用が生じうる。 また、抗生剤のチエナムなどでもけいれん発作を生じることがある。 向精神薬のうちベンゾジアゼピンは、リボトリールやマイスタンのようにてんかんの適応があるものもあるが、適応がなくても「けいれん」には抑制的である。 つまり、ベンゾジアゼピンは効果の柱の1つとして、抗けいれん作用があるのである。 ベン
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