図書館で 100 ページほどのビジネス書「チーズはどこへ消えた?」(以下『チーズ』) を読んだ。隣に「バターはどこへ溶けた?」(以下『バター』) という本が並んでいたのでそちらも読んだ。どちらも面白い本だった。特徴的なのは、『チーズ』と『バター』では言っていることが正反対に見えること。 本の紹介と自分の考えを書いてみる。 本書は三部で構成されている: 同窓会で人物紹介と近況報告をする第一部。第一部の「こんな話を聞いたんだ」を受けて語られる「寓話」の第二部。再び同窓会に戻り、「寓話」を現実世界の問題に照らし合わせてディスカッションする第三部。 寓話には迷路の中でチーズを探す二匹のネズミと二人の小人が登場する。ネズミと小人は大きなチーズを見つけるが、ある日、そのチーズは消えてしまう。ネズミはチーズが日々小さくなっていることに気付いており、現状が長続きしないことを予想していた。チーズが消えた日、