前回まで記載したように、製造業の製品の付加価値におけるソフトウエアの占める割合が高まっています。ハードウエアで発揮される付加価値だけではなく、ソフトウエアの発展により新たな付加価値が創造されているからです。 この事象を、(1)ビジネスレイヤーでの動向変化(マクロ目線)、(2)大規模ソフトウエア開発への対応(方法論目線)、の2点に大きく分類して捉え、第2回の記事では、過去に携帯電話産業で起き、これから自動車産業で起こるかもしれない変化、ソフトウエアレイヤーへの付加価値移転と付加価値の提供主体となるための各プレーヤーの作戦について記載しました。 今回は、(2)の目線で記載します。 大規模ソフトウエア開発への対応 ソフトウエアで付加価値を発揮、というとシンプルですが、そのためには極めて巨大なソフトウエアが必要となります。そして、巨大なソフトウエアは当然ながら1人では作れず、チームで製作する必要が
