生産管理を行う上で、最低限押さえておくべき考え方や用語がいくつかあります。そのなかでも、特に重要な考え方が「QCD」です。今回は、製造業において「QCD」が何を指しているのか、その考え方や改善方法について解説します。 製造業を営んでいる企業が、スムーズな生産活動のために実施している取り組みのひとつが「生産管理」です。生産管理では、計画や資材、人員、設備といった生産活動に必要な管理全般を行います。これらの管理を適切に行い、生産性を向上させることが企業の成長につながるため、生産管理は製造業の企業にとって非常に重要な取り組みです。 生産管理を行う上で、最低限押さえておくべき考え方や用語がいくつかあります。その中でも、特に重要な考え方が「QCD」です。今回は、製造業において「QCD」が何を指しているのか、その考え方や改善方法について解説します。 QCD向上は「品質ファースト」。しかしトレードオフの
QCD 【Quality, Cost, Delivery】 QCT / Quality, Cost, Time 概要 QCD(Quality, Cost, Delivery)とは、ビジネスで重要な要素を挙げた標語の一つで、“Quality” (品質)、“Cost” (費用)、“Delivery” (納期)の頭文字を繋いだもの。 もとは製造業の用語で、生産管理において重視すべき項目を挙げたものだが、現在では様々な事業、業務、仕事に当てはまる重要な視点として広く利用されている。Deliveryに代えて “Time”(時間)を入れ「QCT」とする場合もある。 「Q」(Quality)は製品やサービス、仕事の品質を表し、要求された品質を提供しているか、仕様に定められた機能や性能を満たしているか、誤差や歩留まり、個体ごとの質のバラつきなどが安定しているかなどを表す。 「C」(Cost)は製品やサービ
⇒前回(第3回)はこちら ⇒連載「実践! IE:現場視点の品質管理」バックナンバー 品質管理要素“5M”とは? 製品を生産する過程で品質に影響を及ぼす要素は「5つの要素」から構成されています。これらの要素の品質のバラツキ具合が総合されて製品の品質が決定付けられるといわれています。 この生産の品質管理要素は、一般に次の「図1 生産要素の5M」のように表現されます。 これらの要素を生産の5Mといいます。“人(Men)、方法(Method)、機械(Machines)、材料(Materials)、計測(Measurement)”の5つのMは、製品を製造する際の品質管理の要素として絶対に欠けてはいけない項目です。この5Mの要素と、種々の管理手法とを合わせて初めて合理的な品質管理活動と生産活動が行えるわけです。 5Mは、本質的にはそれぞれが異なった特徴を持つ要素です。これらを組み合わせて製品の生産を行
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