転職市場で人気があるデータ収集や分析を担当する人材について、近年は事業会社からの人材要件に変化が出てきた。これは企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の成熟度を反映しているという。DX担当部門や情報システム部門の転職支援を数多く手掛けてきた、リクルートの小谷野進司氏が背景を解説する。 データサイエンティストをはじめ、データの収集や分析に携わる「データ人材」は近年最もニーズの高い職種の1つです。今やデータ人材の求人数はコロナ禍以前を上回って増え続け、採用企業の業種、規模も多様化しています。 データ人材の採用といえば、数年前まではIT・インターネット関連企業に加え、一部の先進的な事業会社が中心でした。最近では製造・金融・ヘルスケア・流通・不動産と多岐にわたる業界で求人が増えています。企業規模・事業のステージも幅広く、有名大手企業から中堅・中小企業、スタートアップまでさまざまです。

