CQRS(Command Query Responsibility Segregation、コマンド・クエリー責任分離)は、現代のアプリケーション設計において重要な役割を果たしているが、今回はよく議論になる一貫性・可用性・スケーラビリティについて書いてみよう。文章のみの説明なので、非常にイメージしづらいかもしれないけど。 一貫性と可用性の評価軸CQRSが一貫性と可用性を重要な評価軸として採用する理由は、CAP定理に基づいている。分散システムでは、ネットワークの分断や障害が発生した場合、一貫性と可用性の間でトレードオフが生じることが避けられない。CQRSはこのトレードオフを巧みに活用し、書き込みモデルで一貫性を、読み込みモデルで可用性を重視することで、最適なバランスを見つけることを目指している。 一貫性への影響イベントソーシングを伴わないシンプルなCQRSでは、非CQRSベースのシステムと同