私と唐辛子との付き合い方は、鷹の爪という名前で売られている乾燥したやつを料理にちょっと使ったり、立ち食いそばに一味を掛けたりする程度。激辛料理への興味は皆無で、辛さへの耐久もおそらく普通レベルだろう。 このように辛味の優先度が低い人生を送ってきた訳だが、友人の案内で世界中の唐辛子を栽培しているマニアの元へと訪れたことで、自分が唐辛子の魅力をまったくわかっていないということに気が付いたのだ。
6月の頭、私は台湾にある90坪のギャラリーで個展を開催した。そのギャラリーは、「きゃりーぱみゅぱみゅ展」とか「蜷川実花展」などをしたことがあるような広いところだ。 私は、何か受賞歴のあるアーティストでもなければ、著名でもない。ただ、限りなく無職に近いクリエイターであり、それは何者でもない普通の人ということだ。でも、住んでいる町も国も飛ばして、なぜか2247キロメートル離れている台湾で展示、それも個展をすることになった。「個展」というのは、一人で展示をすること……。知っていますか。一人で展示をすることを個展というのです。「一人」というのは、他に誰もいないということです。 台湾のギャラリーで、90坪もある場所で、一人で展示。つまり個展を9日間、9日間というのは24時間が9回あるということ。実際は11時から18時までなので7時間。だから7時間が9回ということで、それを台湾で、90坪のギャラリーで
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