【連載】英国の医学教育から見えるもの オックスフォードからの便り [第6回] 英国のGPと医学教育 錦織 宏(英国オックスフォード大学グリーンカレッジ・名古屋大学総合診療部) (前回よりつづく) 英国の医療において,プライマリ・ケアを担う重要な役割を果たしているのが,General Practitioner(以下GP,家庭医の意)です。英国の全国民はいずれかのGP(もしくはその診療所)に登録することになっており,このGPを介さずに専門医にかかることはできません。GPの診療範囲は全科にまたがっており,基本的に健康に関するどんな問題にも対応してくれます。そして必要に応じてGPの紹介のもと病院に行き,専門医を受診するという流れになります。 私は日本で総合診療医として働いていたこともあって,GPの診療をぜひ一度経験してみたいと思い,オックスフォード滞在中に2か月弱ほど診療所研修をさせていただくこと
![医学書院/医学界新聞【〔連載〕英国の医学教育から見えるもの(6)(錦織宏)】(第2697号 2006年9月4日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1e2e46157030f538ff409136814774f6af5a6473/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.igaku-shoin.co.jp%2Fcommon%2Fimages%2Fcommon%2Figakushoin.png)