自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌で、同性カップルを念頭に「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと主張した問題で、同党の石破茂元幹事長が批判を続けている。石破氏は秋の党総裁選に出馬する構えで、世論に訴える狙いもありそうだ。 兵庫県豊岡市で28日にあった講演会。石破氏は「日本人の8%がLGBT」と述べ、「生産性がないなんて言ってはいけない。それが許されるようでは、自民党の多様性、懐が深いとは言わない。人の気持ちを傷つけて、平然としているような自民党であってほしいと思っていない」と述べ、杉田氏を批判した。 石破氏は27日の愛知県豊田市での講演でも「心ないことを自民党は許してはならない。それは間違っているという自民党でなければならない」と指摘。総裁選を見すえ、「あるべき自民党の姿」を訴えている。 杉田氏の主張をめぐり、自民党の二階俊博幹事長は記者会見で「人それぞれ政治的立場、いろん