産経新聞が、いわゆる南京事件を再検証するキャンペーンを展開し、波紋を広げている。連載記事では、1937年の南京攻略戦で陥落した南京城に入城した日本軍の元曹長や兵曹が「人がおらん以上、虐殺があるはずがなか(編注:熊本弁で『あるはずがない』の意)」「南京は誠に和やかに尽きる」などと証言している。 日本政府は「非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」が、殺害された人の数については諸説あり、「認定することは困難」との見解を示している。そんな中で、産経連載は一部地域では「虐殺あるはずない」という見出しで掲載されたこともあり、ネット上で注目を集めている。 「城内は空っぽでした。兵隊どころか、住民も、誰もおらんでした」 南京事件をめぐる記事は、同紙の連載「歴史戦」の第9部「兵士たちの証言」の初回として2015年2月15日付朝刊の1面トップ掲載された。記事では、南京城に南方の中華門から入城し
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