人民元、最大の下落幅=資金流出が加速-16年 【上海時事】2016年最後の取引となった30日の上海外国為替市場では、人民元の対ドル相場が前年末比6.6%安と、過去最大だった昨年の4.5%を超える下げ幅を記録した。大方の取引が終わる午後4時半時点では1ドル=6.9495元。08年5月以来の7元台への突入が目前となっている。 16年は中国経済の先行き不安から、富裕層が海外に資金を持ち出す動きが加速。企業の対外投資も急増し、ほぼ一貫して元安基調が続いた。 当局は急激な元安を阻止するため、ドル売り・元買い介入を断続的に実施。その結果、14年半ばに4兆ドルに迫った外貨準備は急速に取り崩され、11月末は3兆0515億ドル(約356兆円)と、3兆ドル割れが間近に迫っている。危機感を強めた当局は、個人の外貨両替規制の強化などに乗り出したが、元安に歯止めがかからない状況だ。(2016/12/30-18:
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