【2月16日 AFP】2017年、イラク北部の都市モスル(Mosul)は激しい戦闘の末、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支配から解放された。しかし、それから3年が経過した今も旧市街はがれきの中にある。再建のめどは立っておらず、また経済も冷え込む中、家の持ち主らは買い手を必死に探している。 ISの恐怖を生き延びたものの、今度は不動産を売却できないという問題に多くが直面している。周囲はまだ戦場のような様相を呈しているのだ。 旧市街の通りにはがれきが山積みにされ、破壊された建物が町の雰囲気を台無しにしている。ここはかつて、モスクや教会、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)、そして迷路のように入り組んだ由緒ある通りで名高かった。 地域一帯には悪臭が漂っている。住民らは、いまだに未収容の遺体があること、下水システムが機能していないこと、ごみが不法投棄されていることが原因だと話す。 「何か月も前から
菅義偉首相は27日午前の参院予算委員会で、定額給付金の給付について「予定はない」と改めて述べた。写真は、2021年1月22日に首相官邸の会議に出席した菅首相。(2021年 ロイター/Kazuhiro Nogi/Pool via REUTERS) [東京 27日 ロイター] - 菅義偉首相は27日午前の参院予算委員会で、定額給付金の給付について「予定はない」と改めて述べた。政府のセーフティーネットとして「最終的に生活保護がある」とも語った。石橋通宏委員(立憲民主・社民)に対する答弁。 石橋委員は「収入を失い路頭に迷う人々、命を失った多数の人々に政府の政策は届いているのか」と質問。菅首相は「雇用を守り、暮らしをしっかり支えていく。できる限り対応したい」と答えつつ、政府の政策が届いているか、との質問には「いろいろな見方がある。政府には最終的に生活保護があり、セーフティーネットを作っていくのが大事
約半世紀にわたる潜伏生活から昨年9月に姿を現した過激派「中核派」最高指導者の清水丈夫議長(83)が27日、東京都内で会見した。公の場で活動する方針に転じた理由を「資本主義をぶっ倒すために闘わなければならない。全労働者階級人民に訴えようと思った」と述べた。警察は活動の活発化を警戒する。 中核派は1963年、「革マル派」と分裂して発足し、安保闘争や成田空港反対運動を展開。多くのテロ、ゲリラを実行し、71年に警察官が殺害された「渋谷暴動事件」を起こした。清水氏は会見で、渋谷暴動事件を「安保・沖縄闘争の発展の中でどうしても必要な闘争だった」と振り返り、人命が失われたことは「階級闘争だから仕方ない」と述べた。 清水氏は69年に潜伏生活を開始。75年に本多延嘉書記長が革マル派に殺害された後、指導的立場になったとされ、97年に議長に選ばれた。昨年9月、都内の中核派の集会に登場。近年の指導方針は誤りだった
日の丸損壊罪、法案再提出を 自民有志 2021年01月26日16時41分 自民党の保守系有志議員でつくる「保守団結の会」の高市早苗前総務相らは26日、党本部で下村博文政調会長と会い、日の丸を傷つける行為を罰する国旗損壊罪を新設する刑法改正案を今国会に提出するよう要請した。 【特集】慰安婦訴訟『日本賠償判決』日韓関係を破壊した韓国「三権分立」の歪み 同党は野党当時の2012年、同趣旨の改正案を提出したが、衆院解散で廃案になった。高市氏によると、下村氏は提出を容認し、今後、各党に共同提案を呼び掛けるよう求めた。 改正案は、日本を侮辱する目的で日の丸を損壊・除去・汚損した場合、2年以下の懲役または20万円以下の罰金を科すとしている。 政治 菅内閣 緊急事態宣言 「桜を見る会」問題
ドナルド・トランプ前大統領の車列を待つ支持者。米フロリダ州サザンブルバードで(2021年1月20日撮影)。(c)Adam DelGiudice / AFP 【1月21日 AFP】米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領に投票した米国人約7500万人の中には、ジョー・バイデン(Joe Biden)氏の勝利の正当性を認めようとしない人々がいる。 AFPは何人かのトランプ氏支持者を取材し、トランプ氏が次に何をするか、民主党のバイデン新政権下で生活はどうなるかなどについて考えを聞いた。 ■「バイデン陣営は不正をしたと思う」 ノースカロライナ州ヒッコリー(Hickory)でヨガを教える熱心なカトリック教徒のギア・マクソン(Gia Maxson)さんは、無数のカメラに捉えられていたにもかかわらず、トランプ氏の支持者らが連邦議会議事堂に乱入したことを信じていない。「あれはすべて
ブラジル・サンパウロで、地方選の投票所で票を投じる人(右、2020年11月15日撮影)。(c)NELSON ALMEIDA / AFP 【11月17日 AFP】ブラジルで15日、統一地方選の投開票が行われ、トランスジェンダーの候補者が次々と当選した。出生時の名前ではなく自身の選んだ名前での立候補が許された初めての選挙となった今回、当選者らは歴史的な勝利を祝った。 ブラジルの最大都市サンパウロ(Sao Paulo)で当選を果たしたトランスジェンダーのエリカ・ヒルトン(Erika Hilton)氏はツイッター(Twitter)に「私たちが勝った! 黒人のトランス女性が市議会議員に選ばれた。史上初めてだ」と投稿した。ヒルトン氏は左派の社会主義自由党(PSOL)から出馬した活動家。ヒルトン氏は同じく同市で当選を果たしたトランスジェンダーのタミー・ミランダ(Thammy Miranda)氏とともに、
ナミビア・バーターベルクにある先住民ヘレロ人と戦って死亡したドイツ兵の戦没者墓地(2017年6月22日撮影、資料写真)。(c)GIANLUIGI GUERCIA / AFP 【12月4日 AFP】かつてドイツの植民地だったナミビアではドイツ系の名前を持つのは普通のことだが、このほど実施された地方選で当選した新人議員は、名前が「アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)」だったことから一夜にして有名人になった。 アドルフ・ヒトラー・ウウノナ(Adolf Hitler Uunona)氏(54)は与党・南西アフリカ人民機構(SWAPO)の所属で、先週行われた地方選に北部の選挙区から出馬し、票の85%を獲得して当選した。 ウウノナ氏は3日、AFPの取材に少々いら立った様子で、自身の名前が世界で最も悪名高い独裁者の一人にちなむことに関心を示す人がいる事実に驚いていると述べた。名前の由来については
韓国・光州の裁判所に到着した全斗煥元大統領(中央、2020年11月30日撮影)。(c)KOREA POOL / AFP 【11月30日 AFP】韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン、Chun Doo-hwan)元大統領(89)は30日、40年前に民主化勢力と軍が衝突した「光州(Gwangju)事件」をめぐり、証言を行った故人の神父への名誉毀損(きそん)罪で有罪判決を受けた。 光州事件は1980年、拡大した民主化デモを弾圧するために軍が投入された際に起きた、流血の惨事。 死者・行方不明者数は、公式発表では約200人とされているが、実際はその3倍近くに上ったとする指摘もある。 事件を受けて「光州の虐殺者」と呼ばれる全元大統領は、一切の直接関与を否定。2017年に出版した回顧録では、軍のヘリコプターが市民を射撃したと繰り返し主張していた故人の神父を公然と非難していた。 この神父を侮辱した罪で、検察側
Julia Serano, “Putting the “Transgender Activists Versus Feminists” Debate to Rest“, (medium, posted Oct.17, 2018) ジュリア・セラーノは、トランスアクティヴィスト、トランスフェミニストの著述家、音楽家。2007年のWhipping Girl: A Transsexual Woman on Sexism and the Scapegoating of Femininityは、トランスフェミニズムの主要文献として名高い。 トランス排除をめぐる争いは、しばしば、「トランス陣営とフェミニストの衝突」「トランスの権利と女性の権利の衝突」のように語られます。この記事で、セラーノは、そうした「衝突」は実際には存在しないこと指摘するとともに、「衝突」が存在するかのように見せかけて利益を得ている
ドイツ首都ベルリン市内の廃屋を訪れ、メモを取るジャーナリスト(2017年5月12日撮影)。(c)AFP/John MACDOUGALL 【9月24日 AFP】荒れ果てた塹壕(ざんごう)や放置された兵舎、廃虚と化した病院──。ドイツの首都ベルリン(Berlin)には、忘れられた場所に赴き、冷戦(Cold War)時代の遺物を巡ってタイムスリップした感覚を味わおうというアーバンエクスプローラー、すなわち都市探検家がこぞって訪れる。 ベテラン都市探検家のキアラン・フェイヒー(Ciaran Fahey)さんは、共産主義だったかつての東ベルリンにある古い小児病院を訪れた。雑草と落書きに覆われた構内を歩きながら、「すごい。こんなに大勢がやって来たのを見たのは初めてだ」と驚きを隠せない様子だ。 この日は、地元ドイツに加え、ロシアやラトビアからスリルを求めてやって来た総勢24人が、廃虚の中で恐る恐る歩を進
タンザニアのジョン・マグフリ大統領(左)と大統領選の主要野党候補のトゥンドゥ・リス氏のコンボ写真(右、2020年10月26日作成)。(c)ERICKY BONIPHACE / AFP 【10月31日 AFP】タンザニアで28日に行われた大統領選で、選挙委員会は30日、現職のジョン・マグフリ(John Magufuli)大統領が得票率84%で圧倒的な勝利を収めたと発表した。しかし、野党の対立候補は、記入済みの投票用紙が詰まった投票箱が見つかるなど不正行為が横行したと非難している。 マグフリ氏の最大の対立候補で野党・民主開発党(Chadema)のトゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏(52)の得票率は13%にとどまった。リス氏は、広範な不正や脅迫、野党に対する抑圧が行われていると非難していた。 有権者数は2900万人以上で、投票率は50.7%。26万票以上が無効だった。 大統領選と同時に
東宝ミュージカル『ヘアスプレー(Hairspray)』を観るに当たって知っておきたいこと。それは、この作品の舞台がボルチモアという都市だということです。 では、何故ボルチモアが舞台になっていのでしょうか? 『ヘアスプレー』が舞台になっている1960年代アメリカは、黒人差別撤廃運動が盛んであった時代です。 その中で、撤廃運動がなかなか進まなかったのがボルチモア。 「コーニー・コリンズ・ショー」のモデルとなったテレビ番組も、ボルチモアに存在しました。 ボルチモアと黒人差別の関係を知ることで『ヘアスプレー』の理解度が随分変わりますよ。 『キンキーブーツ』の解説・考察本を執筆しました! 「プライス社は実在したのか?」「キンキーブーツは工場を救ったのか?」 そんな疑問を解消しながら、ミュージカル『キンキーブーツ』の魅力に迫る考察本。映画とミュージカルを比較しながら、実話、時代背景、ジェンダーの3視点
タイ・ナラティワートで行われた王室支持派の集会(2020年10月21日撮影)。(c)Madaree TOHLALA / AFP 【10月27日 AFP】ひつぎや銃の写真、殺害や暴力の脅し──タイで続く民主デモでこれまでタブーとされていた王室改革を求める声が上がっていることに対し、熱烈な王室支持者らは態度を硬化させ、オンラインで攻撃的な投稿をするなど反撃に出ている。投稿には、数千の「いいね」が付くこともある。 あるフェイスブック(Facebook)の投稿は、人権派弁護士で著名活動家であるアノン・ナムパー(Anon Numpa)氏を罵倒。「王室を侮辱するやつらは死に値する!」「お前らみたいな人間はタイにはいらない!」と書いていた。 ソーシャルメディア上では、ライフルを構えた男性が「いかなる代償を払っても」王室を守らなければならないと主張するものや、民主活動家の横にひつぎを合成した画像を掲載する
仏中部オラドゥールシュルグラヌにある、落書きされた記念館入り口(2020年8月22日撮影)。(c)PASCAL LACHENAUD / AFP 【8月23日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツ(Nazi)親衛隊(SS)による最大規模の虐殺が起きたフランス中部の村にある記念館が落書きされる事件があり、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は22日、犯人を見つけ出すためにあらゆる手を尽くすと明言した。 仏中部オラドゥールシュルグラヌ(Oradour-sur-Glane)にある記念館入り口が落書きされたことを受け、政治家からは非難の声が上がっている。この村では1944年6月10日、SSによって住民642人が殺害された。 記念館入り口にある「犠牲者」の文字は白いペンキで消されていた。ソーシャルメディア上で公開された画像によれば、その横にフラ
7月18日、国連のグテレス事務総長(写真)は、インターネットを通じて演説し、国際機関における大国が「不平等を無視している」と批判した。ニューヨークの国連本部で2月撮影(2020年 ロイター/Carlo Allegri) [ニューヨーク 18日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は18日、インターネットを通じて演説し、国際機関における大国が「不平等を無視している」と批判した。その上で、新型コロナウイルスの世界的流行は、より公平で持続可能な世界をつくる「好機」だと語った。 グテレス氏は「70年以上も前にトップに立った国々が、国際機関内での力関係を変えるための必要な諸改革に関する検討を拒んでいる」と強調。「国連安全保障理事会の構成や投票権などが典型例だ」と述べ、「不平等はトップから始まっている。不平等是正に取り組むには、そこから改革しなければならない」と語った。
ボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァに近いポトチャリの墓地を歩くメイラ・ジョガスさん(2020年7月3日撮影)。(c)ELVIS BARUKCIC / AFP 【7月13日 AFP】ファティマ・ムジッチ(Fatima Mujic)さんは毎日、夫と3人の息子に祈りをささげている。4人は、ボスニア・ヘルツェゴビナのスレブレニツァ(Srebrenica)で、25年前の夏に数日間繰り広げられたイスラム教徒の大虐殺で殺されたのだ。 だが、今も行方が分からない長男に祈りをささげることは毎回ためらってしまうと、ムジッチさんはAFPに語った。「どこかで生きているとまだ思っている。長男のために祈り始めると手が震えて、どうすればいいのか分からなくなる」 ボスニア・ヘルツェゴビナでは、1992年から始まった内戦が終わりに近づいていた1995年7月11日、イスラム系住民が多数を占めるボスニアの町、スレブレニツ
ロシア北極圏の軽油が大量流失した地域を示した図。(c)Laurence SAUBADU, Fabien MARCHESINI DUFAU / AFP 【6月9日 AFP】ロシアの北極圏にある都市ノリリスク(Norilsk)で燃料油が流出し、河川を広範囲に汚染した事故についてロシア当局は5日、永久凍土が融解したことが原因だとし、同じように脆弱(ぜいじゃく)な地域に立てられているインフラ施設の点検を指示した。 永久凍土の融解は人々の健康と自然環境を脅かす「時限爆弾」であり、地球温暖化を加速させる恐れがある。 事故は5月29日に発生。ロシアの金属大手ノリリスク・ニッケル(Norilsk Nickel)が子会社を通じて所有する火力発電所の燃料タンクが倒壊し、軽油2万1000トンが流出した。 ■永久凍土とは 永久凍土は主に北半球に分布しており、北半球の露出した陸地の約4分の1の面積を占めている。概し
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