沖縄が日本に復帰して15日で45年を迎えた。県内最大の米軍専用施設だった北部訓練場の過半が昨年12月に返還されたが、国土面積の0・6%の沖縄に、米軍専用施設の7割が集中する構図は変わっていない。一方、県内経済は観光業が絶好調で、復帰後最高の好景気に沸いている。 防衛省によると、県内の米軍専用施設の面積は1万8609ヘクタール。復帰以降約35%が返還されたが、今も全国の米軍専用施設の70・6%が沖縄にある。 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐっては、政府が4月25日に埋め立ての第1段階となる護岸の造成を始めた。県は、県の規則に基づく「岩礁破砕許可」を取らずに工事を続けていると主張し、近く工事差し止め訴訟を起こす構えで、両者の対立は激化している。 一方、2016年度の観光客数は876万人と4年連続で最高を更新。5年間の人口増加率(15年国勢調査)は2・9%(確定値)と東京