黄色く色づく木々が並んだ道端で、その男性は1人、ヤマブドウのような木の実を食べていた。 北海道恵庭市の市街地から南へ数キロ。ナラやシラカバの林の合間に、平野や牧草地が広がる。15年ほど前、そこで佐藤…

チョコレート菓子「ブラックサンダー」を主力商品とする有楽製菓(東京)は2020年、自社製品に使う全てのカカオ原料を児童労働に頼らないものにすると発表した。調達先の変更は簡単ではなかったが、全製品の約96%の原料を切り替えた。河合辰信社長は「商品を通じてお客さんに笑顔を届けたいと思ってやってきたが、その過程で誰かの笑顔を搾取しているとしたら矛盾だと思った」と話す。 チョコレートの原料カカオを生産する西アフリカでは、子どもが学校にも行かず収穫などの作業に従事させられる児童労働が横行する。欧米の企業が先行していたが、日本の菓子メーカーの間でも児童労働に頼らないカカオだけを使用し、さらには現地農家に農業支援などを実施して労働環境の改善を手助けする動きが加速している。(共同通信=板井和也)
スペイン北部パンプローナで、ゴルフコースに植えられた苗。気候変動危機を訴える団体「絶滅への反逆」提供(2023年7月2日提供)。(c)AFP PHOTO / HANDOUT / EXTINCTION REBELLION 【7月3日 AFP】スペインで2日、ゴルフ場で水が過剰に使用されているとして、環境活動家が国内10か所のゴルフコースでホールカップをセメントでふさぎ、グリーンに苗木を植えるなどして抗議行動を行った。欧州は現在、深刻な干ばつに見舞われている。 気候変動危機を訴える団体「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)」のメンバーは、バルセロナ(Barcelona)、マドリード、バレンシア(Valencia)などのゴルフ場で、夜陰に紛れて行動した。 同団体は声明で「水のない世界でゴルフはあり得ない」と批判した。 さらに、国内の環境NGO「エコロジスト・イン・アクション(
コロンビア・ティブで、コカ農家に誘拐され解放された兵士と話す農民(2021年10月28日撮影)。(c)SCHNEYDER MENDOZA / AFP 【10月29日 AFP】南米コロンビア北東部ティブ(Tibu)で28日、コカ栽培農家に拘束されていた兵士180人全員が解放された。政府の人権オンブズマンが発表した。イバン・ドゥケ(Ivan Duque)大統領が兵士の解放を要請していた。 兵士は26日、麻薬撲滅作戦でベネズエラとの国境付近のコカ農園を破壊していたところを捕まった。 作戦の指揮を執ったオマル・セプルベダ(Omar Sepulveda)将軍は報道陣に対し、作戦に反対する農民によって指揮下の6小隊が「拉致された」と話した。農民はコカの違法栽培で生計を立てている。 同将軍によると、棒やマチェーテ(なた)で武装した農民が兵士を包囲。兵士は人里離れた学校に連れて行かれ、拘束された。 仲介役
【9月19日 AFP】オランダ・ロッテルダム(Rotterdam)の港には、クレーンやコンテナの他、一つ見慣れないものがある──世界初とされる水上の酪農場だ。 ガラスと鉄の3階建ての酪農場は、国土の多くが低地で、土地資源に乏しく、気候変動が直接的な脅威となるオランダにおいて「畜産の未来」を示すことを目指す。 牛たちは最上階で飼育され、2階では牛乳からチーズ、ヨーグルト、バターが作られ、1階でチーズが熟成される。 この酪農場は、ミンケ・ファンウィンガーデン(Minke van Wingerden)さん(60)と夫のペーターさんが2019年に始めた。2人は「街の中に田舎を持ち込み」、消費者の意識を高め、農業が存在できる場所をつくりたかったと話す。 オランダは1人当たりの温室効果ガス排出量が欧州で最も多い国の一つ。農業による排出量、特に酪農では牛が大量のメタンガスを発生させるため、大きな問題とな
運ばれる数々の「動物」たち。 2013年にニューヨークの食肉加工地区を巡回しているトラックがたびたび目撃された(動画はこちら)。ぬいぐるみだが、助けを求めるかのような鳴き声がトラックから鳴り響き、口や頭を動かしたりするものもあり、その「表情」は恐怖を表しているようにも見える。 「バンクシー」は壁画となる落書きをこっそり描くアーティストとしては有名だが、オブジェや動く作品なども手がける。 食肉とその産業について考えさせるメッセージであろう。人間はぬいぐるみにも食肉にも美しさを見出し、きれいに写される肉料理の写真はSNSの主役でもある。しかし、その産業の背景に決して美しくない現実も潜んでいる。 肉食、ベジタリアン、ビーガンについてもっと読む→「人はなぜ、肉を食べないのか?」 他のバンクシーの作品を見る→バンクシー・シリーズ (写真:The Shared Experience / Flickr
僕がよく会うセフレは、タワーマンションにすんでいる。 僕の1年の稼ぎ(相当低い)が、1ヶ月の家賃で飛んでしまうその人の家はとても快適だ。 マッサージチェアがある。広いバスタブもある。大きなテレビもある。コンシェルジュがいて、いつも「おはようございます、いってらっしゃいませ」と声をかけてくれる。 部屋に入るまでに3回も鍵を使わなければならなくて、少し不便だけれども、そのことを僕が愚痴っぽくもらすと、彼はとても楽しそうに笑う。 彼の住む家の近所にあるスーパーは百貨店系列で、お値段はどれも高いが新鮮なものが手に入る。にんにくを買おうと思っても、当然のように、青森産のにんにくしかなくて、「えぇと、これ買ってもいい?」と僕はお伺いをたててしまう。 中国産の3房で99円みたいなのはない。 彼は一房で249円もするにんにくを、当然のようにかごに放り込む。 彼はとても分別を丁寧にする。 プラスチックと紙ゴ
済州4・3企画、椿に訪ねる 2部(13) 30年前、国政監査で4・3を初めて述べたイ・サンハ氏 「逃避者家族」という理由で同じ日の同じ時刻に処刑 祖父母から甥まで7人が死んで兄は行方不明 処刑場で助かったイ氏は「天が生かした子ども」 「撃った人は誰ですか?」 「中門支署の警官です」 「家族を撃った人が警官だというのですか?」 「はい」 1989年9月24日午前5時。13代国会内務委員会の済州(チェジュ)道庁に対する国政監査場で、議員の質問と証人として立ったある済州道民の返答内容だ。家族を撃った人が警察官だったという返答内容を信じられないというような質問だった。 この日の証人はイ・サンハ氏(84・西帰浦市中文洞)。国政監査の速記録を見れば、イ氏は前日の9月23日に開かれた国政監査場で14時間待ったあげく翌日の午前5時近くになって証人席に立つことができた。20分余り証人席に立つために、14時間
【11月26日 AFP】スイスで25日、畜産農家に牛の角切りをやめさせるよう促す措置を憲法に盛り込むという案が国民投票に付された。「動物の苦しみ」を代弁したいと考えた農家による発案だったが、反対約55%で否決された。 直接民主制を採り入れているスイスでは年に4回、国民投票が行われており、10万人以上の署名を集めれば国民投票を発議できる。 今回、牛の角切りをやめさせるための発議を行ったのは、畜産業を営むアルミン・カパウル(Armin Capaul)さん。当初は運動のための資金や支援者も乏しく、政治的な後押しもなかったが、発議に必要な10万筆を超える署名を集め、メディアの大きな注目を浴びた。 カパウルさんの提案では角切り自体の禁止ではなく、角が生えたままの家畜を飼う農家に補助金を与えるよう憲法に盛り込むことを求めた。環境運動家や動物の権利保護に関する活動家らはこの発議に賛成したが、スイス政府は
チュニジアのコムギ畑(2018年6月27日撮影)。(c)AFP PHOTO / FETHI BELAID 【8月31日 AFP】地球温暖化が世界に与える悪影響がまた一つ、研究によって明らかになった。腹を空かせた昆虫が増加しているのだ。 30日に発表された研究論文によると、気温の上昇が昆虫の食欲を増進させ、コムギ、コメ、トウモロコシなどの主要穀物に害を及ぼすという。これら3種の穀物で、世界の人々が摂取するカロリーの42%を占めているため、わずかでも少なくなれば、特に貧困地域で食料不足や紛争が起きる恐れがある。さらに気温の上昇によって一部の昆虫では、繁殖ペースが速まる傾向があるという。 米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文の共同執筆者で、米バーモント大学(University of Vermont)研究員のスコット・メリル(Scott Merrill)氏は「気温が上がると、害虫
マレーシア・ボルネオ島で発見されたボルネオゾウの死骸。サバ州野生生物局提供(撮影日不明、2018年7月26日公開)。(c)AFP PHOTO / SABAH WILDLIFE DEPARTMENT 【7月26日 AFP】マレーシアの野生生物保護当局は26日、ボルネオ(Borneo)島で村人の作物を荒らしたボルネオゾウが射殺されたと明らかにした。同国では絶滅の危機にある動物が殺される事例が後を絶たない。 当局者はAFPに対し、4歳前後とみられる雄のゾウが23日、ボルネオ島サバ(Sabah)州の道端で発見されたと明かし、ゾウが殺された理由については、アブラヤシなどの「作物を荒らされたことの報復」という見方を示した。 当局は辺地の集落のそばで起こったこの「無情」な行為の犯人を捜索中だという。ただ牙は奪われていなかったことから、闇市に象牙を売ろうとした密猟者による犯行ではないとみられている。 広大
A young girl ties tobacco leaves onto sticks to prepare them for curing in East Lombok, West Nusa Tenggara. © 2015 Marcus Bleasdale for Human Rights Watch (ジャカルタ)— インドネシアでは何千人もの子どもが、一部はわずか8歳の若さでたばこ農場の有害な環境下に置かれて働いている、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の報告書内で述べた。インドネシアおよび多国籍たばこ製造会社は、同国で収穫されたたばこを買い付けている。しかし、サプライチェーン内の農場で子どもが有害な労働に従事しないよう十分に確認している会社はない。 報告書「血塗られた収穫:インドネシアのたばこ栽培における有害な児童労働」(全119ページ)は、たばこ農場で働く子どもたちがニ
(ワシントン DC)米国内のたばこ農場で働く子どもはニコチンや有毒な農薬などの危害に晒されていると、ヒューマン・ライツ・ウォッチは本日発表の報告書で述べた。米国法は子どもへのタバコ製品の販売を禁じるものの、子どもがたばこ農場で働くのは合法だ。世界の主要なたばこ会社は、米国産のたばこを買い付けている。だが児童労働に方針を定めて、子どもを危険な労働から十分に保護する企業は存在しない。 今回の報告書「たばこ葉の陰で:米国たばこ農場での有害危険な児童労働」(全138頁)は、米国でのたばこ生産シェアの9割を占める4州(ノースカロライナ、ケンタッキー、テネシー、バージニア)のたばこ農場で働く子どもの状況を調査記録したものだ。子どもたちは作業中に嘔吐、吐き気、頭痛、めまいなどを感じると話した。これらの症状は重篤なニコチン中毒と一致する。多くの子どもが、残業手当なしで長時間労働に従事している。また炎天下の
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