待機児童対策の一環で、公営の集合住宅に小規模保育所を開設する試みが始まっている。物件探しに苦労している民間事業者と、空き室を有効活用したい行政の思惑が一致したことによる取り組みだが、「騒がしくなる」などと懸念する住民の理解を得られないケースもある。【椋田佳代】 「しっかり飲んでくださいね」「はーい」。大阪府島本町の府営住宅1階にある「RICホープ島本保育園」。昼寝を終えた1~2歳の園児5人がおやつの時間に机を囲み、保育士の呼びかけに元気よく返事した。 昨年11月開所の同園は、府営住宅を活用した小規模保育所の第1号。約60平方メートルの1室で12人を預かる。3LDKの間取りはそのままで、押し入れを撤去するなどして改修した。防音のため窓や天井は二重。台所は壁を設けて独立した調理室にした。
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