昨年末12月29・30日の2日間、新宿・歌舞伎町のホステスクラブで開催されたイベント「PURX」で、清水晶子さん(東京大学大学教員)と鈴木みのりさん(ライター)のトークが行われました。 「女性」を看板とするメディアを話題の中心とした前編に続き、後編は、清水さんが専門とするクィア理論の話から始まります。来場していた、運動の現場にも関わる谷山廣さんもトークに加わり、東京レインボープライドを始めとする日本のLGBT権利運動を巡って、批判や対話の場づくりへと話が及んでいきました。 クィア理論は「これが正解」とは設定しない鈴木:ここまで「女性」を看板にするメディアへの批判と良い点について話してきました。フェミニズムは批判を積み上げてきて、前に進んできたという流れでしたが、わたしは、フェイストゥフェイスの時に感情に左右されやすいっていう点もちょっとあります。それおかしいよねって批判したいと思っても、そ